...何事(なにごと)も外國人(ぐわいこくじん)の説(せつ)を妄信(まうしん)する日本人(にほんじん)は...
伊東忠太 「日本建築の發達と地震」
...外国人を客としてとらねばならぬ羽目におちいったとき...
上村松園 「作画について」
...来年四月別府に開かれる中外産業博覧会が特に温泉室なるものを設ける計画であるが...
高浜虚子 「別府温泉」
...キリスト教の問題に限らず、このごろ日本人は、だんだん意氣込んで來て、外國人の思想を、たいした事はないやうだと、ひそひそ囁き交すやうになつたのは、たいへんな進歩である...
太宰治 「世界的」
...わしやお前達は眼鼻が揃(そろ)っているだけで外(ほか)の事は何一つお師匠様に及ばぬわしたちの方が片羽ではないかと云った...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...リヽーより外(ほか)には誰に見られる訳でもないのに...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...土曜日以外の日に開催する...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...旧年齢二十八歳で外国へやられたのであるが...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...何事も演じ得ない門外漢に似ていた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...思いの外手軽に下手人の当りが付くかも知れない」「ヘエ――」八五郎のガラッ八は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何んか思案にくれた揚句、錢形の親分の智惠を借り度いから、あつしに引合はせて、口添へをしてくれといふことで」「お前の智惠ぢや間に合はなかつたのか」「色の諸わけか、金の工面ならあつしでも間に合ひますがね」「呆れた野郎だ、兎も角、路地の外でも覗いて見ろ、家が知れなくて迷つて居ちや、若い娘(こ)に氣の毒だ」「さうしませう、相手が綺麗な娘だけに、この邊にウロウロしてゐると、――待ちきれないやうで見つとも無いが」さう言ひ乍ら、八五郎は、路地の外、御臺所町の通りの方へ出て行きましたが、表通へ出る前に、何を見付けたか、「親分、大變ツ、早く、早く」と、あたり構はず張り上げるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕の立場より外に...
森鴎外 「かのように」
...外出の道筋なぞを狙って一緒の電車に乗り込む...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...……ナニ……吾輩がスクリーンの外へ出たって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...外国人は、こちらがちやほやするほど、嬉しそうにして見せて、肚では相手を軽蔑するというけれども、日本人がヨーロッパ、ヨーロッパと何んでも騒ぎ立てるのは、これや、貧乏臭い馬鹿面を見せる練習をしてるようなものかもしれないな...
横光利一 「旅愁」
...襖の外にかくれると...
吉川英治 「大岡越前」
...そこにむずかしい外交の呼吸もある...
吉川英治 「新書太閤記」
...その見当が外(はず)れたとき度を失ってある反射的な行動に出るのである...
和辻哲郎 「地異印象記」
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