...四条河原の夕涼みは都の夏の景物の代表的なものだったので絵に描かれて残っているものは相当多いようです...
上村松園 「京の夏景色」
...春の夜(よ)や机の上の肱(ひじ)まくら明治三十三年雨に濡(ぬ)れ日に乾(かわ)きたる幟(のぼり)かな明治三十三年煙管(きせる)のむ手品の下手や夕涼み明治三十三年七月二十五日 虚子庵例会...
高浜虚子 「五百句」
...ぞろぞろ通る夕涼みの人も間抜け顔して...
太宰治 「座興に非ず」
...ここへみんな夕涼みにまゐります...
太宰治 「津軽」
...夕涼み、軽い心、軽いからだ、軽い話、涼しい...
種田山頭火 「行乞記」
...夕涼みをたのしんだことであろう...
野村胡堂 「胡堂百話」
...薄寒いのに夕涼みの人通りで大変な賑いだ」「それは何の禁呪(まじない)だ」「何んかの弾(はず)みで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小村雪岱張りでと注文した「街の夕涼み」の景など...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...夕涼みがてらの散歩の人々で西河岸通りはいつものやうに賑つて居た...
牧野信一 「秋雨の絶間」
...そして後をも見ずに打ち騒ぐ夕涼みの人達の中を何処かへ行つてしまふ...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...夕涼みに来る時などは頭を掻いても...
牧野信一 「毒気」
... 砂川や枕のほしき夕涼み闌更(らんこう)砂川に出で涼みてをれば涼しくもあり...
正岡子規 「俳諧大要」
...涼しさやとか夕涼みとかいふやうな句を賛する...
正岡子規 「病牀六尺」
...あるいは灯(ひ)をともす石燈籠(いしどうろう)や○○○○○といふ十二字を得たらば「梅の花」「糸柳」「糸桜」「春の雨」「夕涼み」「庭の雪」「夕時雨(しぐれ)」などそのほか様々なる題をくつつけるなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...二階に上って来て手摺から見下したら大きい青桐の木の下に数年前父が夕涼みのために買った竹の床机が出ていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...妹と二人で庭へ夕涼みに出て...
山本周五郎 「はたし状」
...夕涼みでもしているように...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...四条や糺(ただす)の夕涼み...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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