...夕飯にあり附きさうな家を訪ねる...
石川啄木 「病院の窓」
...その翌日の夕方のことでした...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...そしてある夕方、思いがけなくその森から出ると、すぐそこに、ひとかたまりの家がありまして、その先には、青々とした野原が広がっていました...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...彼らは夕食のことを考えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...夕刻食事を共にして...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...が、夕方帰り際に、「羅府の良人から手紙が来て、鳥渡行かなければなりません...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...夕飯(ゆうはん)にはなにもないのか」とかれは台所を見回した...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...集外三十六歌仙里見玄陳歌にも「遠方(おちかた)に夕告鳥の音すなり...
南方熊楠 「十二支考」
...さっきから台所でことことやっていた二十(はたち)ばかりの眼(め)の大きな女がきまり悪(わる)そうに夕食を運(はこ)んで来た...
宮沢賢治 「泉ある家」
...(夕方には多賀ちゃんがかえる)二人で喋りながら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...夕刻バスで行きました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...舟木 (浮山のまわした夕刊を開きながら)織子...
三好十郎 「冒した者」
...夕食の時までいる...
森鴎外 「二人の友」
...現に余と透谷とが日々論戦を為しつゝありし頃は透谷も余も共に麻布の霞町に住し日夕相往来したりしなり...
山路愛山 「透谷全集を読む」
...山も湖もいつか夕雲を赤く流して...
吉川英治 「私本太平記」
...輦輿の同勢は、あの翌日、加古川を出て、姫山泊りか、今宿(いまじゅく)だったか」「されば、姫山泊りでございました」「次の日は」「斑鳩(いかるが)ノ宿(しゅく)」「そして、ゆうべは?」「てっきり那波(なわ)泊りと見ておりましたが、今日の船坂越えを控えてのせいか、夕道を延ばして、昨日は宵おそく、有年(うね)の光明寺と申す山寺にご宿泊です」「なに、有年の山寺とな?」「は」「では、船坂峠からわずか二里余のさきではないか...
吉川英治 「私本太平記」
...が、陣中だし、夕方までに、なお大高まで前進する予定なので、誰も、酒の量をすごして、軍旅の疲れを呼び出すことは、誡(いまし)めながら飲んではいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...さすがに古京の夕らしい哀愁をそそるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索