...燃草(もえぐさ)は夕霜を置残してその肩を包んだ...
泉鏡花 「海神別荘」
...暁(あかつき)だの夕暮だのぼんやりと明るいときはない...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...抱月氏12・1(夕)島村抱月氏はよく欠伸(あくび)をするので友達仲間に聞えた男だ...
薄田泣菫 「茶話」
...夕方、Kさん来訪、水瓜を持つて来て下さつた...
種田山頭火 「其中日記」
...――午後、夕立、涼しくなつた...
種田山頭火 「松山日記」
...けれど夕食の膳に着いて恒雄と富子とに顔を合した時...
豊島与志雄 「囚われ」
...両国橋の夕陽の中を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夕方、下宿へ戻る...
林芙美子 「新版 放浪記」
...にぎやかな夕食がはじまった...
火野葦平 「花と龍」
...君乗せし黄の大馬とわが驢馬と並べて春の水見る夕春宵一刻千金とまでは進まぬその一歩手前の夕暮の気持を象徴的に詠出したものであらうか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...夕食までには戻ってくる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...「処女地」に出てゐる河井稲子氏の「夕食」といふのは...
牧野信一 「海浜日誌」
...夕(ゆうべ)に論語をひらくというのも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...死んでおりましたことかわからないのでございます」とほのかに言うのが夕顔の声そのままの語音(ごいん)であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夕方になってから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夕方からは寒気がきびしくなり...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...或る夕方、母は蚊うなりのする台所に腰を下ろして、ぼんやり溜め息をついていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...夕暮は罌粟(けし)の匂いがする私は食事をすますと...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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