...いろいろ変り種(だね)が殖(ふ)えて来る...
芥川龍之介 「近頃の幽霊」
...猟奇趣味が高じて道楽に素人(しろうと)探偵をやっているという変り種の青年理学士...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...わたしの訪問客のなかにはだいぶ変り種もあったが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...南米あたりから珍しい変り種を手に入れて...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...妻の心は来春の品評会と犬の変り種とで一杯を占めてしまったのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...ただ単に変り種の愛玩犬を世の中に提供しようと考えたまでであって...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...その売ったトロエス・アピエラドと名付けられた変り種の犬が...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...妙子が四人の姉妹達の中で一人そう云う変り種になったことについては...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この変り種の妹が何か又事件を惹(ひ)き起しはしまいかと思うと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...(時計を見て)ちょいと心理的な変り種でね――おっ母さんは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...今の変り種の絵とはどうもちがった腹の底から来る熱が籠っていると思われる...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...漱石門下で漱石文化の批判をやらねばならぬ位置におかれている変り種は左翼の作家評論家江口渙氏である...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...変り種ばかり集まっていますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の変り種は」と自分が聞いて見ると...
夏目漱石 「行人」
...もう一人、高座の変り種に、ブラックというイギリス人の真打格がいて、異色編の両大関を張っていた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...馬鹿でもチョンでも橘家圓太郎の忰小圓太という変り種の子供の落語家として...
正岡容 「小説 圓朝」
...市民としても文学者としてもいわば変り種であるローレンスは...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...私達孟買(ボンベイ)在住の日本人にとっては珍らしい変り種にちがいないのです...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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