...いろいろ変り種(だね)が殖(ふ)えて来る...
芥川龍之介 「近頃の幽霊」
...殿様は一番変り種の小鳥や獣(けもの)が好きで...
薄田泣菫 「茶話」
...わたしの訪問客のなかにはだいぶ変り種もあったが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...五年変り種漁りに憂身を※(やつ)していたのであったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...妻の心は来春の品評会と犬の変り種とで一杯を占めてしまったのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...その売ったトロエス・アピエラドと名付けられた変り種の犬が...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...自分たちの中では一番向う見ずで「変り種」とさえ云われている妙子でも...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今の変り種の絵とはどうもちがった腹の底から来る熱が籠っていると思われる...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...草木には偶然変り種が出るやうに...
永井荷風 「来訪者」
...変り種ばかり集まっていますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ドイツ浪漫(ロマン)派の変り種だ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...変り種の大傑作で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若旦那型の変り種でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ミルクワンタンというような変り種...
古川緑波 「ああ東京は食い倒れ」
...市民としても文学者としてもいわば変り種であるローレンスは...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...役々いずれも変り種でそれが大真面目に...
山本笑月 「明治世相百話」
...何十通りとか変り種がある...
夢野久作 「白くれない」
...私達孟買(ボンベイ)在住の日本人にとっては珍らしい変り種にちがいないのです...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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