...それこそ塵一本他人の物は盗ったことがないという泥的仲間の変り種なのである...
犬田卯 「沼畔小話集」
...殿様は一番変り種の小鳥や獣(けもの)が好きで...
薄田泣菫 「茶話」
...わたしの訪問客のなかにはだいぶ変り種もあったが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...南米あたりから珍しい変り種を手に入れて...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...あるいは流行を追って変り種の交配を図ったりする上に...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...この変り種の妹の心を和げるようにして行こう...
谷崎潤一郎 「細雪」
...解秋和尚から眼薬をさしてもらつた(此寺へは随分変り種がやつてくるさうな...
種田山頭火 「行乞記」
...漱石門下で漱石文化の批判をやらねばならぬ位置におかれている変り種は左翼の作家評論家江口渙氏である...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...草木には偶然変り種が出るやうに...
永井荷風 「来訪者」
...もう一人、高座の変り種に、ブラックというイギリス人の真打格がいて、異色編の両大関を張っていた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...紅白さまざまの変り種の躑躅が咲いていた...
平林初之輔 「人造人間」
...ミルクワンタンというような変り種...
古川緑波 「ああ東京は食い倒れ」
...市民としても文学者としてもいわば変り種であるローレンスは...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...財産家の変り種という感じの好人物であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...役々いずれも変り種でそれが大真面目に...
山本笑月 「明治世相百話」
...何十通りとか変り種がある...
夢野久作 「白くれない」
...「私は白人の中でも変り種です...
夢野久作 「戦場」
...私達孟買(ボンベイ)在住の日本人にとっては珍らしい変り種にちがいないのです...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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