...私に出来た唯一のことは、横浜へ行って南京(ナンキン)錠と(かけがね)とを買い、それを自分で取りつけること丈であったが、同時にアルコール、壺、銅の罐等を手に入れるのも、たしかに一と仕事であった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...壺には象牙の蓋があり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...明日は華厳の滝壺に下りんとて長塚も我もいさみきおう...
伊藤左千夫 「滝見の旅」
...君がいつも這入る足芸の壺とどちらが大きいと思う? この花瓶の方が小さいだろう...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...いよいよ忠綱さまと義村さまを藤御壺の内に於いて対決せしむる事に相成り...
太宰治 「右大臣実朝」
...「一匹の犬がバタ壺(つぼ)に頭をつっ込むと祝賀のためにその髭(ひげ)をなめに来る」者どもであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...滝壺へくだる道をたずねて登ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...一人がこの壺を上から抑(おさ)えている...
夏目漱石 「坑夫」
...小さい骨壺がそのまゝになつてゐたが...
林芙美子 「朝夕」
...中盆(なかぼん)と壺振(つぼふ)りとを兼ねているのは...
火野葦平 「花と龍」
...彼はそつと、扉の音も密びやかに中へ入ると、布を掛けた卓子の上へ、一つの壺を置き、長い手を延ばして、何かえたいの知れぬ草をその中へ投げ入れた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...滝壺探検の時が来た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...お前丈にはな……」私はそんな壺を見せて貰える程に...
松永延造 「職工と微笑」
...片手に蒼色(そらいろ)のペンキを入れた壺を下げて居た...
眞山青果 「茗荷畠」
...その時六面取りの秋草手の壺を土産にくれた...
柳宗悦 「四十年の回想」
...滝壺に向って思い切ってとび込んでしまった...
柳田国男 「故郷七十年」
...湯を売る店頭の黒い壺から...
横光利一 「上海」
...墨壺(すみつぼ)のような暗さである...
吉川英治 「新書太閤記」
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