...名の知れぬ骨壺(こつつぼ)のあたりに垂れて咲きみだれるのだ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...瀧壺に近づくことを得たり...
大町桂月 「冬の榛名山」
...机から落ちたインキ壺や...
竹内浩三 「泥葬」
...内裏の藤壺に長い間つとめてゐるので名を知られてゐる桂といふ老女が...
田山花袋 「道綱の母」
...床下の土を掘っても仏らしいものは見えず「口欠(くちかけ)の茶壺又は消炭螺(けしずみさざえ)からより外は何もなかりき」とある...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...小さなコーヒー壺(つぼ)がいっぱいはいってる籠(かご)をもって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...黒いルパシカを着た壺井繁治と...
林芙美子 「新版 放浪記」
...私は壺井さんの家へ行くと...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...夜中すぎに一人で湯壺に行くことがわかったから...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...そうら俺が持つて来てやつたものを見ろ!」さう言つて祖父は壺の蓋を取つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...壺の脇腹に花文字で誌してある斯んな文字を読んだゞけでは...
牧野信一 「山彦の街」
...いつまでも沢山の壺のような柿の花が漂っているから...
宮本百合子 「雨と子供」
...午後五時いまだ淡雪の消えかねた砂丘の此方部屋を借りる私の窓辺には錯綜する夜と昼との影の裡に伊太利亜焼の花壺タランテラを打つ古代女神模様の上に伝説のナーシサスは純白の花弁を西風にそよがせほのかに わが幻想を誘う...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...Tちゃんが夏仕度なので壺井さんへ使をやって袷をかりて着せて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...悉(ことごと)く壺であった...
室生犀星 「陶古の女人」
...盆茣蓙(ぼんござ)の景気が立ちませぬ」「何と……あの娘が壺を振ったと申すか」「振りますとも...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...府内における、小壺、前浜、腰越の合戦などは、二十三、四日頃のことである...
吉川英治 「私本太平記」
...羊の肉やら酒の壺やら饅頭(まんじゅう)などをかわるがわるに捧げてきた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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