...骨壺はカラトに収められ...
梅崎春生 「狂い凧」
...使用人たちは冷製の肉のスライスを、キャビアの壺を、スライスパンを、純物のバターを、本物のコーヒーを、そして酒を、ふんだんに運び込んだ...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...なんとせかせか蝉のなく朝風の軒へのそりと蟇か・朝風の野の花を活けて北朗の壺の水いろすゞしく鉄鉢をさゝげつつ午前六時のサイレン・あるきたいだけあるいて頭陀袋ふくれた夕月・草のそよげば何となく人を待つてゐる悼(母を亡くした星城子君に)・いつとなく秋めいた葉ざくらのかげに山から風が風鈴へ...
種田山頭火 「其中日記」
...芋の壺焼(つぼやき)とか...
徳田秋声 「チビの魂」
...そうしてそこに並んでいる大きな硝子壺(ガラスつぼ)の中のビスケットを見つめる風をしながら...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...切子(きりこ)の壺(つぼ)ばかりも...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...壺井さんの話は非常にうらやましかった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...足高のケースにおさまった壺の底づきぐあいを...
久生十蘭 「あなたも私も」
...長火鉢に坐って、銅壺から、熱い茶を入れた...
火野葦平 「花と龍」
...「金色」壺が定って来たが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...かへつて一見愉快さうに壺を抱へてゐるのである...
北條民雄 「続癩院記録」
...私のやうな青二才は滝壺に投げ込まれてそれでおしまひですから」主任さんはこの山中では警察権も握つて居るのである...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...最初人壺辺に来ると知るや...
南方熊楠 「十二支考」
...それが右から左に差し交わされて唐宋の壺一個が手にはいるということは...
室生犀星 「陶古の女人」
...一同笑壺(えつぼ)に入ッたりして時のうつッたのも知らず...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...壺(つぼ)の中にはその切り身の塩漬けが唐辛(とうがらし)に色を染めて...
柳宗悦 「全羅紀行」
...鞍壺(くらつぼ)のわきへ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...抱えていた酒壺を...
吉川英治 「柳生月影抄」
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