...壺にさした薔薇(ばら)の花も...
芥川龍之介 「路上」
...兎(と)も角(かく)も母人(ははびと)を瀑壺(たきつぼ)のところへ連(つ)れてまいるがよかろう……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...」と壁際の机にある瓶や壺の列を指し示しながら続ける...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...その無表情な眼はこがね虫のやうにのつそりと小壺の胴を這ひました...
薄田泣菫 「小壺狩」
...大きな長い長い胴体は瀑壺の中へ落ちた...
田中貢太郎 「蛇怨」
...一人となればつくつくぼうし□・若葉に若葉がかさなつた(酒壺洞第二世出生)残暑といふものを知つた...
種田山頭火 「行乞記」
...帰庵して冬村君から壺に一杯貰つたが...
種田山頭火 「其中日記」
...明治三十七年青壺集(二)郷にかへる歌并短歌草枕旅のけにして...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...隣の壺井夫婦、黒島夫婦遊びに見える...
林芙美子 「新版 放浪記」
...火のやうにキラキラ光る金壺まなこ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...滝壺(たきつぼ)に落ちると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...Tちゃんが夏仕度なので壺井さんへ使をやって袷をかりて着せて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...翌夜に右大将は藤壺(ふじつぼ)へまいった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...壺屋(つぼや)は戦禍を免れたよし聞き及びましたが...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...羽後の小安(こやす)の不動滝(ふどうだき)の滝壺では...
柳田國男 「日本の伝説」
...薄暗い糞壺(モード)を廻って運ばれて来た...
横光利一 「上海」
...三人の兵士が水壺の中へ毒空木(どくうつぎ)の汁を搾(しぼ)っているのを眼にとめた...
横光利一 「日輪」
...箪食壺漿(たんしこしょう)して...
吉川英治 「三国志」
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