...壺装束(つぼしょうぞく)をした女が通る...
芥川龍之介 「運」
...いきなり直芳は矢立の筆の先を墨壺に突込まずにはいられなかった...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...滝壺ふかく沈められて...
太宰治 「魚服記」
...さて全世界中探して見たからとて海の中にそんな滝壺みたいな所があろうはずはありません...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...お園の兄は既にその壺の淵のところへと走つて行つてゐるのが見えた...
田山録弥 「花束」
...酒壺(さかつぼ)に落雷すると酒は蒸発してしまって壺は無事だというような例があげてある...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...壺は砕け散りました...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...粗い岩塊が現われてくる……もとの湯壺に復するには...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...五分ばかり偶然と湯壺(ゆつぼ)のなかで顔を浮かしていた...
夏目漱石 「草枕」
...之には中に骨壺が一ぱい...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...これを壺皿にいれると居据ったまま転がらない...
久生十蘭 「魔都」
...最初人壺辺に来ると知るや...
南方熊楠 「十二支考」
...いろいろ書いて一杯になってしまったけれど、十三日には窪川、壺井夫妻、徳さんの細君、雅子、林町の連中太郎まで来て十三人...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...藤壺の宮が少しお病気におなりになって宮中から自邸へ退出して来ておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...寝殿の東側になった座敷には桐壺(きりつぼ)の方(かた)がいたのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...でもコッチの思う壺ですわ」「ウム...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...象牙の櫛(くし)が煙管や阿片壺と一緒に...
横光利一 「上海」
...壺(つぼ)の音をさせていた乾分(こぶん)が...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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