...ちょうど油壺(あぶらつぼ)一ぱいの椿油(つばきあぶら)を頭からどろどろ浴びせかけられる思いで...
太宰治 「愛と美について」
...年の頃はまだ四十そこそこくらいであったろうか? 皺の多い顔の奥から金壺眼(かなつぼまなこ)を眼鏡越しに光らせながら...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...――抱壺君にだけは是非逢ひたい...
種田山頭火 「旅日記」
...壺のところへ戻った...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...その一方が凹入(おうにゅう)して壺形になるのが発生の第一階段である...
寺田寅彦 「空想日録」
...ナイアガラ見物の際に雨合羽(あまがっぱ)を着せられて滝壺(たきつぼ)におりたときは...
寺田寅彦 「涼味数題」
...更に其上蜂蜜を油を盛れる壺二つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...日本武芸十八般総本家囲碁将棋南京バクチ元締安直先生大日本剣聖国侍無双金茶金十郎右晴天十日興行飛入勝手次第景品沢山 福引品々勧進元 みその浦なめ六後見 壺口小羊軒入道砂翁木口勘兵衛源丁馬それを読み了(おわ)った米友が...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでは初めから壺の曲線そのものを見るのと...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...どうかなすって?」お静は一本銅壺(どうこ)に落しながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...中には大擬(おおまが)い物(もの)の高麗焼(こうらいやき)の壺(つぼ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...唐人川尻の壺に糞尿を棄てに来たのだ...
火野葦平 「糞尿譚」
...「その壺は……」と私は段々声を細めた...
松永延造 「職工と微笑」
...そんなとき一太の竹籠にはたった二三本の納豆の藁づとと辛子壺が転っているばかりだ...
宮本百合子 「一太と母」
...大甕(おおがめ)、酒甕、捏鉢(こねばち)、徳利(とっくり)、花立(はなたて)、壺(つぼ)、これが広っぱに山のように積んである...
柳宗悦 「北九州の窯」
...この壺は炉辺(ろへん)で用いる番茶入である...
柳宗悦 「工藝の道」
...支那から渡った薬壺であったと云われます...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...書翰箋やインキ壺まで文化と名づけてある...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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