...そうして今まで立っていたこちらの汀を振返っては声々に笑ったり話したりしていた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...「フランシス」「ベルナルドーネの若い騎士」「円卓子(パンサ・ロトンダ)の盟主」などと声々に叫び立てながら...
有島武郎 「クララの出家」
...うつけし声々亜細亜(アジヤ)を領(れう)ず時し...
石川啄木 「閑天地」
...あやしき賤(しづ)の男(を)の声々めざましく...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...それまでいろんな虫が声々に鳴きしきつてゐたのが...
薄田泣菫 「独楽園」
...プロージットノイヤールという声々が空からも地からも沸き上がる...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...この広間の声々は海鳴りの音に似て来る...
本庄陸男 「石狩川」
...その声々(かくかく)(日本のキャッキャッ)として咳(せき)するごとし...
南方熊楠 「十二支考」
...声々に響き渡れば...
南方熊楠 「十二支考」
...一九四五年八月十五日以後の新しく生きようとする日本のしののめのうちに響いた人間の甦りの声々であった...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...この頃のような声々の中で...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...エジャナイカの声々が潮のように起る)何だありゃ?仙太 フフン...
三好十郎 「斬られの仙太」
...揚幕の奥で人々の罵り騒ぐ声々近づいて来る...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...声々に不識斎先生の卦を肯定した...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...女も逃がすな」賊兵の声々であった...
吉川英治 「三国志」
...左兵衛(さひょうえ)ノ府の衛士(えじ)たちの声々だった...
吉川英治 「私本太平記」
...かなたでよろこぶ群集(ぐんしゅう)の声々...
吉川英治 「神州天馬侠」
...地鳴り、馬のいななき、将士の声々...
吉川英治 「新書太閤記」
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