...「フランシス」「ベルナルドーネの若い騎士」「円卓子(パンサ・ロトンダ)の盟主」などと声々に叫び立てながら...
有島武郎 「クララの出家」
...韋駄天(いだてん)を叱する勢いよく松(まつ)が端(はな)に馳(か)け付くれば旅立つ人見送る人人足(にんそく)船頭ののゝしる声々...
寺田寅彦 「東上記」
...それは清浄な声々の交響曲(シンフォニー)であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
......
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...何と弱々しい声々で彼を説得しようとしたことだろう...
中島敦 「狼疾記」
...「病室の奴等は……」と思ふとその饒舌の声々に腹が立つたが...
中原中也 「医者と赤ン坊」
...鶯や黄びたきの声々……正に万象が冬眠から覚めて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その声々は睡れない僕を滅茶苦茶に掻きむしる...
原民喜 「悪夢」
...ヤアヤアというような懸声で舟のまわりにとりついてそれを押し出してゆくときの海辺の妻や娘たちの声々...
宮本百合子 「漁村の婦人の生活」
...この頃のような声々の中で...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...コーラスの声々を聞きながら半分眠ってみかんを食べていました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...エジャナイカの声々が潮のように起る)何だありゃ?仙太 フフン...
三好十郎 「斬られの仙太」
...喜鶴声々対旭飛...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...女も逃がすな」賊兵の声々であった...
吉川英治 「三国志」
...いうような声々が潮のように耳近く聞かれた...
吉川英治 「三国志」
...阿修羅(あしゅら)のものすごい声々が...
吉川英治 「私本太平記」
...「今にして、大英断をくだし給わずば……」というのが、六波羅早馬の、声々だった...
吉川英治 「私本太平記」
...駈け合う声々に谺(こだま)した...
吉川英治 「新書太閤記」
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