...大田南畝が壮時劉龍門に従って詩を学んだことも...
永井荷風 「上野」
...春章は天明以後その晩年をば壮時の如くに再び肉筆画の制作のみに送りき(春章は寛政四年に歿し文調は寛政八年に逝(ゆ)けり)...
永井荷風 「江戸芸術論」
...享保の芸風を追慕して止(や)まざりし『隣(となり)の疝気(せんき)』または手柄岡持(てがらのおかもち)が壮時の見聞(けんぶん)を手記したる『後(あと)は昔物語(むかしものがたり)』等を繙(ひもと)きて年々の評判記と合せ読み...
永井荷風 「江戸芸術論」
...然りと雖も人老ゆるに及んで身世(しんせい)漸く落寞(らくばく)の思いに堪えず壮時を追懐して覚えず昨是今非(さくぜこんひ)の嘆を漏らす...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...気象の烈(はげ)しさは壮時に超えている...
中島敦 「李陵」
...少壮時代の前かけがけ姿の清方(きよかた)さんが長く住まわれて...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...さてついでに申し置くは壮時随分諸邦を歩いた時の事と思(おぼ)し召せ...
南方熊楠 「十二支考」
...『軒(ゆうけん)小録』に伊藤仁斎の壮時京都近辺の医者が津軽から果然を持ち来ったと記載しあるを読むと...
南方熊楠 「十二支考」
...ただ壮時の過ぎやすきを恐ると言いしがごとしとあり...
南方熊楠 「十二支考」
...予壮時諸方のサーカスに随い行きし時...
南方熊楠 「十二支考」
...馬琴が壮時一室に籠って小説を考案中...
南方熊楠 「十二支考」
...父は極く質朴な立派な人物であつたが壮時名古屋の一名妓を入れて妾とした...
村山槐多 「悪魔の舌」
...梅泉の壮時、「挾粉白、擁黛緑、日会諸友、大張宴楽」の処が即此荘であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...抽斎が少壮時代に毫(ごう)も酒を飲まなかったのに...
森鴎外 「渋江抽斎」
...少壮時代に心の田地(でんぢ)に卸された種子は...
森鴎外 「妄想」
便利!手書き漢字入力検索