...焼け材やトタンを使った小さな壕舎(ごうしゃ)があった...
梅崎春生 「狂い凧」
...壕はU字形をしているらしかった...
梅崎春生 「桜島」
...目標の市民防空壕(しみんぼうくうごう)は...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...或日の事英軍と独軍との塹壕の間(なか)にある空地に...
薄田泣菫 「茶話」
...母は二歳の男の子を背負つて壕の奥にうずくまつてゐる...
太宰治 「お伽草紙」
...ムカシ ムカシノオ話ヨと壕の片隅に於いて...
太宰治 「お伽草紙」
...防空壕(ぼうくうごう)から這い出たら...
太宰治 「パンドラの匣」
...防空壕(ぼうくうごう)にまで入れた宝の弁当箱とは...
壺井栄 「二十四の瞳」
...寂寞(せきばく)たる空壕(くうごう)...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...当時現場にいた住民は防空壕の奥深く潜んでいた一人の子供を除いて全部死亡した所...
永井隆 「長崎の鐘」
...この廓壕のようなところを漕いで行けば...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょうど去年の冬浩さんが大風の中を旗を持って散兵壕から飛び出した時である...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...塹壕(ざんごう)の中で...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...あんな燒け殘りの防空壕みたいな所に住んでいるくせに...
三好十郎 「肌の匂い」
...ボンヤリとしたロウソクの光に照らされた壕の天井のコンクリートの面の雨じみを見ていた...
三好十郎 「肌の匂い」
...妻など抱いては壕へ這入れず...
横光利一 「夜の靴」
...壕の辺まで進んでくると...
吉川英治 「三国志」
...――総引揚げとみえた」三好党の塹壕(ざんごう)からも...
吉川英治 「新書太閤記」
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