...汝が御前には神々も塵の中に横たわる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...清冽一塵の交るを許さぬ...
泉鏡花 「婦系図」
...宇宙塵のお仲間だよ...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...吹きつのってきた西風に塚という塚から砂塵のまいたつさまも凄じく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...肩の上には天を支えて微塵の動ぎをも見せない巨柱のように衝っ立ってはいるが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...叔母は藍微塵の浴衣を着てゐた...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...塵の粒が光の波の長さに対して...
寺田寅彦 「塵埃と光」
...いわゆる「塵の地平線」を形成している...
寺田寅彦 「塵埃と光」
...』(首節)『此處に生れてこゝに死に・都の春を知らざれば・其身は淨き蓮の花・思は澄める秋の月・實(げ)に厭ふべき世の塵の・心に染みしことぞなき』(十九節)『これより外に此人の・善惡ともになほ深く・尋ぬるとても詮は無し・たましひ既に天に歸し・後の望を抱きつつ・神にまぢかく侍るなり』(終節)恐らく當時第一の好譯詩であらう...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...あながち塵の浮世の巷(ちまた)のみではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...鉄成分の宇宙塵の中で大きいものは...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...若(も)し天地を以て我を律すれば我は則(すなわ)ち陌上(はくじょう)の塵のみ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...只私は微塵の作為も無く以上を綴った事を...
西尾正 「陳情書」
...自らを処罰する意味に於て余生を市塵の中に埋没せしめる決心なのであります...
久生十蘭 「魔都」
...あちこちの賭場の塵の中に...
三好十郎 「斬られの仙太」
...時代の塵の上に消え込みつつ在る...
夢野久作 「塵」
...ただ見るいちめんの戦塵の中に...
吉川英治 「新書太閤記」
...その駈ける砂塵の中に...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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