...何でも得意がっていたよ」「未だ拝見しないものがあったら...
伊藤左千夫 「浜菊」
...『かくれんぼ』や『門三味線』を得意がっていた...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...今諸戸がこの様な所謂「探偵本部」を作って得意がっているのを見ると...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...(A)(B)のほかに別に(C)項を設けて得意がっているトリックだが...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...人間の手垢(てあか)をベタベタ附けて得意がっています...
太宰治 「惜別」
...世界のサロンにも嘗(か)つて存しなかった頗(すこぶ)る気のきいたものだと得意がっていたのでした...
太宰治 「人間失格」
...それを得意がっているような様子もあった...
徳田秋声 「爛」
...彼は却って得意がってるのだ...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...得意がっている連中ではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...おたがいに刷物を配っては得意がっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...金助ベタリと額(ひたい)を一つ叩いて、「頼もしうござんせんな、御前(ごぜん)なんぞはまだ、勘平さんの頭を二つか三つというところでげしょう、三十九じゃもの花じゃもの、まだまだ花なら蕾(つぼみ)というところでいらっしゃいます、それに何ぞや、この世が面白くないなんて、心細いことを御意あそばすようでは、金助如きは、世間が狭くなって、もう一寸たりとも、お膝元が歩けません、いざ改めてお発(はっ)し下さいませ、行道先達(ぎょうどうせんだつ)、ヨイショ」金助は相変らず、アクの抜けないお追従(ついしょう)を並べて、得意がっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...花合戦よりも蕾合戦(つぼみがっせん)のことだと内心得意がって...
中里介山 「大菩薩峠」
...あんな性格をこしらえるのと云って得意がっている...
夏目漱石 「坑夫」
...落胆しながら得意がっていた...
夏目漱石 「坑夫」
...自分で自分の状態を得意がって自覚するほどの知識を有(も)たなかったから...
夏目漱石 「門」
...そのことをひどく得意がっているね...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ということを得意がっているように見受けられた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...得意がっておるあの容子(ようす)は……さてさて...
吉川英治 「新書太閤記」
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