...けれどもいつか立ち出した風も僕の顔へ薄い塵(ちり)を吹きつけて来るのに違いなかった...
芥川龍之介 「冬」
...君はとうてい藤田さんの後塵(こうじん)などは拝せないですよ...
芥川龍之介 「文章」
...一冬の塵埃(じんあい)に染まって...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...塵垢を練つて眞淨を成し...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...そんな荒唐無稽な人為的作為の痕(あと)なぞは微塵だにもないジミな物語であるだけに...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...今まさに東京の塵炎の中から恋いしく思わずにいられない...
中井正一 「実践について」
...いろいろな塵埃を過冷却した雲粒にくっつけて氷晶を作る実験を行なった...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...即ち水蒸気が細塵の場合よりももっと過飽和の状態にある時にはじめて凝結の核となり得るものである...
中谷宇吉郎 「雪」
...藍微塵(あゐみぢん)の狹い袷の胸をはだけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人に彼れこれ言はれるやうなサモしい行ひなどは微塵(みぢん)もなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘の清らかさは微塵もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...塵(ちり)一本(ぽん)お前(まへ)さんが世話(せわ)には成(な)らぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...少しでも塵芥(ごみ)が残っていると...
二葉亭四迷 「平凡」
...寒気が和らぐ気配は微塵(みじん)もなく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...この恋が成功さえすれば天地が粉微塵(こなみじん)コッパイになっても少しも驚きはせぬ...
正岡子規 「恋」
...寧ろ其の方が自分の愚かしい心持を徴塵(みぢん)に粉砕してくれさうでいさぎよいとも思つた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...バルザックという作家は、フランスの鼻もちならぬ塵塚、塵芥堀の中から、のたうって芽を出した大南瓜ね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...泥溝(どろどぶ)の中へ塵埃(ごみ)がぱッと投げ込まれると...
横光利一 「上海」
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