...發(た)たうといふ氣は微塵もないのだ...
石川啄木 「赤痢」
...微塵棒(みじんぼう)を縦にして...
泉鏡花 「海異記」
...早朝は虫も木の葉の陰に止まって眠っており、塵、埃も静まっていますので、画室の中は、実に清浄な気が一日、保たれるのでございます...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...板ばりに塵埃(じんあい)や木の葉がたまり放しであった...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...こころの塵を除くことができました...
高神覚昇 「般若心経講義」
...うまかったか」このときの俺には微塵(みじん)も殺意などはなかったのである...
高見順 「いやな感じ」
...気位が高くて私なぞはほとんど塵芥(ちりあくた)同然にしか見ていないことも...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...塵埃(ちり)が山のように積っていたが...
田山花袋 「蒲団」
...英雄にあらずんば塵芥(ちりあくた)...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...黄塵にまみれた古い洋車に...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...微塵(みじん)だに体(たい)を動かせばそれぎりである...
夏目漱石 「虞美人草」
......
野口雨情 「都会と田園」
...金を採るかわりに塵芥(ごみ)を取る部落となった...
火野葦平 「糞尿譚」
...この頃私はあなたに対して微塵(みじん)もひがんで居りませんから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...低い街々の陽(ひ)のあたらぬ屋根裏や塵埃溜(ごみため)や...
横光利一 「花園の思想」
...駒の八蹄(てい)は砂塵を蹴上げ...
吉川英治 「三国志」
...「塵一つもあっては」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...盛綱は塵(ちり)を払いながら...
吉川英治 「源頼朝」
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