...塵埃(ごみ)だらけの短かい袷を着て...
石川啄木 「葬列」
...焼残りの書籍や文房具や洋物雑貨が塵溜のようにゴッタに積重ねられて隅々を塞げていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...ですから宇宙塵の考えは正しくない」「では...
海野十三 「怪星ガン」
...妙子さんを運んだ塵芥(ごみ)車はすぐ近所の神社の境内に...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...「眼裏(がんり)塵(ちり)あれば三界は窄(せま)く...
高神覚昇 「般若心経講義」
...腰に敷いて居た大きな布片の塵を拂はうとした拍子に取落した...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...壁二有リ二蒼苔一甑ニ有リレ塵...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...パッパと合羽(かっぱ)の塵を払い...
中里介山 「大菩薩峠」
...この後塵を伏し拝むべきでござります」松野主馬はこう言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...皮を引いたらあまり微塵(みじん)にせずに...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...それらの若い女の人たちはもちろん微塵の悪意もないのです...
宮本百合子 「現実の道」
...画室の塵(ちり)一本もなきように綺麗に掃除しあるに心付く...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...微塵の疑いをさし挾む余地もないくらい真に迫ったものであった...
夢野久作 「少女地獄」
...くるくるくると闇黒の中に渦巻き込む塵の幾群れが見える...
夢野久作 「塵」
...微塵(みじん)の虚偽も含まれていないのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...たちまち砂塵をあげて...
吉川英治 「三国志」
...塵(ちり)が積っていた...
吉川英治 「夕顔の門」
...疑う点は微塵(みじん)もないのである...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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