...赤ン坊の泣き声がするという塵箱の傍まで来たときに...
海野十三 「空襲葬送曲」
...どんな嵐もどんな塵もいつも新しいその表面をくもらすことはできない――それに加えられるすべての不浄は沈んでしまい...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...平野を駈けて塵立つる軍馬汝をイ,リオンに搬び去ること鷹よりも早くと汝祈る時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...灰塵更に美はしき軍袍の上まみれつく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...乾いた畑の土は直ぐ塵(ちり)に化ける...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...煤煙と塵埃と人間とに濁った都会の空気を離れて...
豊島与志雄 「運命のままに」
...流星塵が他の地方より...
中谷宇吉郎 「南極・北極・熱帯の雪」
...大気中の細塵が霧の成因となるということを最もよく説明する事柄をここに記して見よう...
中谷宇吉郎 「雪」
...またもまきおこる砂塵...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...藍微塵(あいみじん)を狭く着て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そういう形跡は微塵もないのである...
久生十蘭 「魔都」
...われわれの鼻は粉微塵に潰れてしまふと考へるとおれはもう居ても立つてもゐられなくなつたので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...紅塵万丈として天日昏し...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...そういうものとしての美感を心底に蔵しない者の妄動ぶりは塵煙りが舞い立つばかりです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……そのほかのものは殺人の現場の塵一本...
夢野久作 「継子」
...塵と蜘蛛の糸に埋れぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...時には火塵(かじん)をかぶっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...おれの女讐(めがたき)だといって歩くから」「…………」梁(うつばり)の塵(ちり)を微かにこぼして...
吉川英治 「宮本武蔵」
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