...塵(ちり)とでもだ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...塵を払い花を手向(たむ)け...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...赤ン坊の泣き声がするという塵箱の傍まで来たときに...
海野十三 「空襲葬送曲」
...それは丁度払つても払つても尽きずにやつて来る塵が...
田山録弥 「心の絵」
...プロットにないよけいなものは塵(ちり)一筋も写さないというのが立て前であるらしい...
寺田寅彦 「映画時代」
...夕の空に現はれて微笑(ゑ)める光に塵の世を慰めてらす星あらば君がかざしの珠とせむ...
土井晩翠 「天地有情」
...何のためにそういう塵芥をかけておくのか...
豊島与志雄 「砂漠の情熱」
...凝塵落葉無妻ノ院...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...微塵(みじん)も気に掛からぬ有様で通る...
夏目漱石 「草枕」
...獅子獣小さしといえども撮(と)り食らう事塵土(じんど)のごとし...
南方熊楠 「十二支考」
...黄いろな塵は瓶(びん)をさかさまにしたような形になって屋根より高くのぼりました...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...ピカソの後塵を拝し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あちこちの賭場の塵の中に...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...ボーイは大きな紙屑(かみくず)や土瓶(どびん)の毀(こわ)れや弁当と鮨(すし)の明箱(あきばこ)なんぞを室外へ掃き出しますが塵と細菌はそのまま置土産(おきみやげ)にします...
村井弦斎 「食道楽」
...その後(のち)五百は折々箒(ほうき)に塵払(ちりはらい)を結び附けて...
森鴎外 「渋江抽斎」
......
森鴎外 「渋江抽斎」
...三尺の狭い土間は塵(ちり)もなく...
山本周五郎 「季節のない街」
...塵外の住居とはこういうものかと...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??