...藤下(とうか)の明子は凝然(ぎようぜん)として彫塑(てうそ)の如く佇(たたず)めり...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...整美なること彫塑(ちようそ)に似たる夢思とを恣(ほしいまま)にしてこれに生動の気を与ふ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...塑像のように立竦(たちすく)んでしまった...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...塑造科の方の先生は長沼守敬先生であった...
高村光太郎 「回想録」
...わざと塑像科をえらんだ...
太宰治 「道化の華」
...黄金色をした大きな外国の軍人の塑像が...
徳田秋声 「町の踊り場」
...雪中の女は塑像の如く立ち尽して...
野村胡堂 「猟色の果」
...彫塑の妙――生への執着の数万の...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...塑像(そぞう)的なへだたりをおかずに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...帝展の審査員として日本一の有名な彫塑家...
夢野久作 「少女地獄」
...翁の談話中に多年巴里(パリイ)に学んで居る彫塑家藤川勇造君の製作を近頃観たと云つて激賞して居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...可塑的で頑健な身体を時に応じて必要な手足や器官へと様々に変形させてきた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...「たとひ泥木塑像の麁悪(そあく)なりとも仏像を敬ふべし...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...石像においてよりは塑像においての方が容易であろう...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
...この時期にはガンダーラ地方からアフガニスタンにかけての全域に塑像が栄えたので...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
...それはまた塑像の技術が自由な創造の働きと結びつくことをも意味するであろう...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
...中央アジア独特の塑像の様式が出現したとしても...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
便利!手書き漢字入力検索