...「場末にあるコンビニで買い物をする」...
...「彼女は場末の居酒屋で働いている」...
...「この地域は場末だが、治安は良い」...
...「場末の料理屋が美味しいと評判だ」...
...「彼は場末の出身であるが、大学を卒業した」...
...新開と云った場末らしい...
泉鏡花 「浮舟」
...場末の賤(しず)が家ばかり...
泉鏡花 「婦系図」
...今はまるで場末(ばすえ)のバアのように...
海野十三 「宇宙尖兵」
...みすぼらしい場末(ばすえ)の古本屋で...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...場末の小さな活版所で...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...その借りた金は何にするかと言ふと端席(端席と云ふのは場末の小さい寄席)に使ふ...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...こんな場末の町へまでも荒して歩くためには一体何千キロの毒薬...
寺田寅彦 「震災日記より」
...場末情緒といったようなものも可なり面白いものですしね...
豊島与志雄 「微笑」
...全体に色のない場末の町とて殊更(ことさら)強く人目を牽(ひ)く...
永井荷風 「深川の唄」
...それに五千両を隠すなんて器用なことの出来る男じゃねえ」「…………」場末の芝居の二枚目のような福三郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...場末の佗しい町が好きだつた...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...場末の雛妓(おしやく)風に装つた小娘が...
牧野信一 「露路の友」
...場末がどこまでも際限なく延びる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そのほか場末まで加えると二十何軒は女義太夫で占めていた...
山本笑月 「明治世相百話」
...市中大通りはもちろん場末の町々まで門並み新しい紺の暖簾(のれん)...
山本笑月 「明治世相百話」
...場末の町々は推して知るべしである...
山本笑月 「明治世相百話」
...かつての日の渭水(いすい)の場末も思い出されて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...北野も、この辺は場末で、黄昏(たそが)れとなっても、温かい炊飯(かしぎ)の煙がただよう家は稀れだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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