...「場末にあるコンビニで買い物をする」...
...「彼女は場末の居酒屋で働いている」...
...「この地域は場末だが、治安は良い」...
...「場末の料理屋が美味しいと評判だ」...
...「彼は場末の出身であるが、大学を卒業した」...
...しかし本所の或場末に小学生を教育している僕の旧友の言葉に依(よ)れば...
芥川龍之介 「本所両国」
...やがて茶畑を折曲って、小家まばらな、場末の町へ、まだツンとした態度でずんずん入る...
泉鏡花 「婦系図」
...また場末で開店するかということは...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...この女がこんな場末の安淫売には珍しい「掘り出し物」(とは...
高見順 「いやな感じ」
...場末に当る区域はなくて...
谷譲次 「踊る地平線」
...師走の街を通りぬけて場末の安宿に頭陀袋をおろした...
種田山頭火 「遍路の正月」
...場末のサアカスの木戸は開らいた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...何一ツ人の目を惹(ひ)くに足るべきものもなく全く場末(ばすえ)の汚い往来に過ぎない...
永井荷風 「日和下駄」
...場末の色町の半玉のようにも見られた...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...二十一こういう人にありがちな場末生活(ばすえせいかつ)を...
夏目漱石 「明暗」
...此邊は場末のひどいところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昔の東京場末のやうな感じもします...
林芙美子 「大島行」
...教師は自棄(やけ)になって酒を飲みだしたが、とうとうしまいには、飲代もなくなってしまい、おまけに病気になって、一片の麺麭もなければ、頼る人もなく、どこか場末の、犬小屋のような火の気もない荒ら家に逼塞していた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...場末へ帰る道を探し出すと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...陋巷(ろうこう)に埋もれていた場末役者の...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...場末がどこまでも際限なく延びる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...そのほか場末まで加えると二十何軒は女義太夫で占めていた...
山本笑月 「明治世相百話」
...やがて場末の辻から繁華な大通りのほうへ鈍々(どんどん)として歩きだしていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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