...「場末にあるコンビニで買い物をする」...
...「彼女は場末の居酒屋で働いている」...
...「この地域は場末だが、治安は良い」...
...「場末の料理屋が美味しいと評判だ」...
...「彼は場末の出身であるが、大学を卒業した」...
...大塚の場末の――俥(くるま)がその辻まで来ると...
泉鏡花 「薄紅梅」
...また場末で開店するかということは...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...アムステルダアム測候所を尋ねて場末の堀河に沿って歩いて行った...
寺田寅彦 「異郷」
...場末の広い淋しいその通りには...
徳田秋声 「足迹」
...親父(おやじ)の顔のひろい下町の場末へ手をまわして...
徳田秋声 「縮図」
...場末の路地や裏長屋には仏教的迷信を背景にして江戸時代から伝襲し来(きた)ったそのままなる日蔭の生活がある...
永井荷風 「日和下駄」
...場末の長脇差くずれと見られては...
中里介山 「大菩薩峠」
...如何にも植民地の場末と云った感じの・頽廃(たいはい)した・それでいて...
中島敦 「環礁」
...(『お菊さん』四)……それは一八八五年に於ける長崎の場末の無智な女たちであつた...
野上豐一郎 「奈良二題」
...明石五郎八旅芸人の明石五郎八は、三年に一度、二年に一度は、生れ故郷の江戸に還って来て、場末の空地、堂宮の境内などに小屋を掛け、その適当な芸を江戸の客に見せておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一應江戸の場末のやうですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...場末の暗い街々を徘徊して...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...明日は場末のカフエーにでも住み込んで...
林芙美子 「新版 放浪記」
...正月をその場末のカフェーで迎(むか)えると...
林芙美子 「清貧の書」
...富豪の客間へでも場末(ばすえ)の長屋の台所へでもね...
平林初之輔 「鉄の規律」
...現在は長者町の場末にささやかな家を借りて細君と倅(せがれ)とが青物商を営んでいる...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...東京の場末にもかう云ふ古道具屋が古靴や空瓶や古金類(ふるがねるゐ)を並べてゐるが...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...渭州(いしゅう)の場末から立ち退(の)いていく父娘(おやこ)の姿へ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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