...「場末にあるコンビニで買い物をする」...
...「彼女は場末の居酒屋で働いている」...
...「この地域は場末だが、治安は良い」...
...「場末の料理屋が美味しいと評判だ」...
...「彼は場末の出身であるが、大学を卒業した」...
...しかし本所(ほんじよ)の或場末(ばすゑ)の小学生を教育してゐる僕の旧友の言葉に依れば...
芥川龍之介 「本所両国」
...其辺(そこら)は既(も)う場末の...
石川啄木 「札幌」
...あちこちに、然(しか)るべき門は見えるが、それも場末で、古土塀(ふるどべい)、やぶれ垣(がき)の、入曲(いりまが)つて長く続く屋敷町(やしきまち)を、雨(あま)もよひの陰気な暮方(くれがた)、その県の令(れい)に事(つか)ふる相応(そうおう)の支那(しな)の官人が一人、従者を従(したが)へて通り懸(かか)つた...
泉鏡花 「雨ばけ」
...先(せん)とはちがった場末(ばすえ)の...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...ある日倫敦(ロンドン)の場末で活動写真を見た...
薄田泣菫 「茶話」
...場末の小さな暇さうな...
千家元麿 「自分は見た」
...師走の街を通りぬけて場末の安宿に頭陀袋をおろした...
種田山頭火 「遍路の正月」
...やゝ街はづれる場末...
近松秋江 「伊賀國」
...そのころは弁士もまだ場末の小屋には...
徳田秋声 「縮図」
...ジョンドレットが話しかけてるその場末の浮浪人にどこか見覚えがあるような気がしてならなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...場末の「床屋」に一スーばかりにでも買ってもらおう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...場末の町へでも行ったような飲食店の旗ばかりが目につく横町(よこちょう)へ曲り...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...場末のカフェーではお看板の時間などきまって居らず...
細井和喜蔵 「モルモット」
...それにそこいらの場末の町々は私の小さい時からいろいろと馴染(なじみ)のあるところなので...
堀辰雄 「花を持てる女」
...繁華な湯島切通しの自宅から場末も場末...
正岡容 「小説 圓朝」
...くだらなく遊びに入った場末の酒場で子守女のようなつまらない女と知り合い...
正岡容 「わが寄席青春録」
...場末の町々は推して知るべしである...
山本笑月 「明治世相百話」
...グッと胸が下がったというものさ」場末の牛飼町(うしかいまち)の中にある居酒屋だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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