...腹が立って堪らなくなり...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...もう堪らなくなったように...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...不憫で不憫で堪らなくなりました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...じっとしてるのが堪らなくなった...
豊島与志雄 「悪夢」
...己の空費された過去は? 己は堪らなくなる...
中島敦 「山月記」
...親爺は恐ろしい馬好で春も暖かになつて毛が拔け代つて古い毛が浮いたやうに幾らか殘つて居るのを見ると堪らなくなつて往來へ引き出しては撫でさすつて居るといふ程なのだから自然博勞の伊作が別懇になつた譯である...
長塚節 「芋掘り」
...そればかりではない、話に上(うは)ずつて來た先生の風貌は眼慣れるに從つて、堪らなく貧弱な、下品な物に見えて來た...
南部修太郎 「猫又先生」
...いよ/\堪らなくなつて家に駈け込むまで如才なく相手をしてゐた...
牧野信一 「F村での春」
...待されるといふ苦しみが堪らなくなつた...
牧野信一 「疳の虫」
...堪らなく可愛くもなつて来る...
牧野信一 「〔同腹異腹〕」
...それが堪らなく嬉しかったんです...
三浦環 「お蝶夫人」
...余計に見込んで苦しめる様な事をするお金も堪らなく憎らしかった...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...七五郎、堪らなくなる...
山中貞雄 「森の石松」
...その笑顔を見て堪らなくなったとみえ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...堪らなくなって覗いてみた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...その刹那に福太郎は思わず瞬を一つした……ように思ったが……それに連れて全身が俄(にわ)かに堪らなくゾクゾクし始めて...
夢野久作 「斜坑」
...なんとも案じられて堪らなくなったかのごとく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...僕はその胸のわくわくする快感が堪らなく好きなのだ...
蘭郁二郎 「息を止める男」
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