...一たん堕落したが最後...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...然しそれは当初の目的から段々に堕落した...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...私は本当に仕様のない堕落した我儘(わがまま)娘だとでも思つてお出でせう...
伊藤野枝 「従妹に」
...何となく堕落した階級の女の肌を連想させた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...立ちどまって堕落した心の状態を叱(しっ)してもみた...
田山花袋 「田舎教師」
...俳諧は日本文学の最も堕落したものだと生徒に教える先生もあったそうである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...あの男も堕落したものさ...
徳田秋声 「爛」
...私のように堕落したる人間は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それでも堕落したと云った...
夏目漱石 「坑夫」
...獣(けもの)を食ったりいろいろの悪(あく)もの食いをしつくしたあげくついに石炭まで食うように堕落したのは不憫(ふびん)である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「果してお前は堕落した...
久生十蘭 「母子像」
...江戸児が堕落したのも甚だ不名誉でありますが...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...どんな堕落した人間の裡にも神の光りを認める偉大なドストイエヴスキイの亜流で世の中が満ちてゐるやうに見える...
宮原晃一郎 「愛人と厭人」
...おれやおまえは堕落した賤(いや)しい人間だろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...残るところは堕落した本能ばかりである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...あのドサクサに紛れて思い切って堕落したとも見られる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...遣唐使も終りのころは堕落したからな...
横光利一 「旅愁」
...威圧的な側壁から悪意のある横目をくれる堕落した不吉な彫刻の群れにも最早誘惑されることがなかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
便利!手書き漢字入力検索