例文・使い方一覧でみる「堆朱」の意味

...堆朱（つゐしゆ）の如き... 堆朱の如きの読み方
芥川龍之介「龍村平蔵氏の芸術」

...堆朱（ついしゅ）... 堆朱の読み方
江見水蔭「怪異黒姫おろし」

...父が此の上もなく大切にしている堆朱（ついしゅ）の棗（なつめ）というのを覗かしてもらいましたら... 父が此の上もなく大切にしている堆朱の棗というのを覗かしてもらいましたらの読み方
鷹野つぎ「虫干し」

...堆朱の香入は有難い... 堆朱の香入は有難いの読み方
種田山頭火「其中日記」

...堆朱（ついしゅ）の中挿（なかざ）しを... 堆朱の中挿しをの読み方
徳田秋声「足迹」

...堆朱（ついしゅ）の刀掛けに... 堆朱の刀掛けにの読み方
直木三十五「南国太平記」

...堆朱の台に、古金襴をつけた脇息に、片肱をつかせて「調所の供養じゃと思うて、あれの、命を助ける程に、礼をいうなら、仏に申し上げや」「ふむ」小藤次は、腕組をして、賽のころがるのを見ていたが「拙いな...
直木三十五「南国太平記」

...「何んじゃ、火急の用とは？」斉興は、緋羅紗（ひらしゃ）のかかった、朱塗の脇息へ凭れて、堆朱の手焙へ、手をかざしていた... 「何んじゃ、火急の用とは？」斉興は、緋羅紗のかかった、朱塗の脇息へ凭れて、堆朱の手焙へ、手をかざしていたの読み方
直木三十五「南国太平記」

...堆朱（ついしゅ）の盆香合（こうごう）などその彫（ほり）の間の塵を取るには如何にすべきや... 堆朱の盆香合などその彫の間の塵を取るには如何にすべきやの読み方
永井荷風「矢はずぐさ」

...また幾千金にかえられた堆朱（ついしゅ）のくり盆に... また幾千金にかえられた堆朱のくり盆にの読み方
長谷川時雨「九条武子」

...堆朱彫（ついしゅぼり）... 堆朱彫の読み方
三上於菟吉「雪之丞変化」

...支那皇帝がこの精力的な女皇に贈ったという堆朱（ついしゅ）の大瓶（おおがめ）を眺めている間... 支那皇帝がこの精力的な女皇に贈ったという堆朱の大瓶を眺めている間の読み方
「赤い貨車」

...仙台のおみやげという堆朱（ついしゅ）のインクスタンドだの... 仙台のおみやげという堆朱のインクスタンドだのの読み方
宮本百合子「獄中への手紙」

...お恭ちゃんをよこしてくれた娘さんのみやげ）女の子が彫った小箱（それにはそちらへ送る本にはるペイパアが入っている）朝鮮の飾りもの（栄さん稲ちゃん）そこへこの堆朱も参加して...
宮本百合子「獄中への手紙」

...さては又腰に提げた堆朱（ついしゅ）の印籠（いんろう）から青貝の鞘（さや）... さては又腰に提げた堆朱の印籠から青貝の鞘の読み方
夢野久作「名娼満月」

...壽（じゆ）の字を中に書いた堆朱（つゐしゆ）の杯（さかづき）などがあつた... 壽の字を中に書いた堆朱の杯などがあつたの読み方
與謝野寛、與謝野晶子「巴里より」

...おそらく珊瑚朱（さんごしゅ）か堆朱（ついしゅ）の類であろう... おそらく珊瑚朱か堆朱の類であろうの読み方
吉川英治「三国志」

...範宴の室（へや）から一箇の翡翠（ひすい）の硯屏（けんぺい）と堆朱（ついしゅ）の手筥（てばこ）とを見出してきただけであった... 範宴の室から一箇の翡翠の硯屏と堆朱の手筥とを見出してきただけであったの読み方
吉川英治「親鸞」

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