...堅実な精神的商人が却て都会の中央に多いは争われぬ事実じゃ(少しく方角違いなれば別に云うべし)...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...写実派の白亭の門人だけに堅実な写実的画風を以てむしろ特異な新人として認められていた...
大阪圭吉 「闖入者」
...対抗上やはりこの不堅実な営業振りを真似することになる...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...堅実な一兵卒になつて...
太宰治 「火の鳥」
...堅実なる第二国民の養成を天職とする全国二十五万の小学校教員は...
戸坂潤 「社会時評」
...これら良識家らが信じたがってるほど堅実なものであるとは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...また彼女のりっぱな健康と彼女がもっていそうに思われる堅実な主婦的特長とを尊重した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...敢(あえ)てその全史に渉(わた)らざるもよし限られし一時代につきてもよく堅実なる研究の基礎となるべきや疑ひなし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...日本民族の堅実な建設をねがうものは...
蜷川新 「天皇」
...すべて合理的な思考および堅実な知識を基礎にしていた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...綾之助の人気は堅実なものだと思った...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...それがどの位私の堅実な健康を助けているのか知れません...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...極めて端正堅実な身なりで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...「すべての堅実な思想・すべての真理・の試金石ないし定規は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(b)人生のためになるような何か堅実な効果がひき出されるものかどうかと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...却て、地方の純真な、堅実な、そうして口も筆も不調法な、若い人々の腹の底でウ――ンと覚悟されたのでなければ、絶対に無力、無価値なものとなるのではあるまいか...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...之(これ)は堅実な国会(パリヤマン)の大建築を伴つて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...堅実な堀秀政をつけたので...
吉川英治 「新書太閤記」
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