...あるかなきかに積る塵埃である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...埃っぽい往来を長い間行かねばならなかったので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...神威犯しがたき故苑の山河に見(まみ)えんがために先づ宮城野の青嵐に埃痕(あいこん)を吹き掃はせて...
石川啄木 「閑天地」
...たきつけに古新聞(ふるしんぶん)と塵埃(ごみ)を燃(も)したさうです...
泉鏡太郎 「十六夜」
...それ等の巣は最後には切れた毛の埃で一杯になる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...埃及王(ばろ)の窮屈(きゆうくつ)な禮服を無理に被(き)せられた古風(こふう)な女王(ぢよわう)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...道路の繁昌に伴う雑音塵埃に無頓着なるには少しくポーエチック過ぎる...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...そこには磨(す)りガラスのように埃(ほこり)の白く附着したガラス戸が彼の来るのを待っているように...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...洋服や帽子の埃もはらってある...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...いろいろな塵埃を過冷却した雲粒にくっつけて氷晶を作る実験を行なった...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...埃(ほこり)を叩くように調べ上げられました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...庇(ひさし)の上は埃(ほこり)で汚くなっているのに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...表は騒がしい埃の立った桝の方をじっと凝視していたが...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...母がよく埃をはらい御(おん)みがきをかけておられたことを覚えている...
室生犀星 「津の国人」
...まあおちついて埃(ほこり)でも洗って来るがいい」そして彼は手を叩いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ダメス王はその統治する埃及国に於きまして...
夢野久作 「鼻の表現」
...埃(ほこり)だって...
吉川英治 「剣の四君子」
...紅色の埃(ほこり)か...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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