...かつては彼らがふりかざした旗が埃(ほこり)はついてもなお絢爛(けんらん)とならんでいるのを見て...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...白壁の蜘蛛(くも)の巣や埃(ほこり)もそこだけはありありと目に見えている...
芥川龍之介 「少年」
...そして塵埃のかたまりは...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...だが僕は錠前の鉄板の表面の埃(ほこり)が...
江戸川乱歩 「悪霊」
...紺には白く埃がかかっていた...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...カンカンの埃を払ひながら言ひだした...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...その埃を払っている...
豊島与志雄 「女客一週間」
...無数に立迷ってる肉眼的なまた顕微鏡的な埃...
豊島与志雄 「春」
...埃及文字が読めるとも...
中島敦 「木乃伊」
...裏側にはどぶどろや塵埃(じんあい)やかすが...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...埃(ほこり)だか煙草だか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...眼に埃(ほこり)が入つた爲とでもして置け」平次はこんなことを言つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少しは埃臭(ほこりくさ)いが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...砂ッ埃を捲いて来ては...
羽志主水 「越後獅子」
...」「埃及(エジプト)のピラミッドを登るやうなものだ!」と彼は怒つたやうに云つた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...汗臭い着物に埃だらけの袴や脚絆(きゃはん)をつけて...
山本周五郎 「ひとごろし」
...埃まみれの汗を拭って井水に浸したトコロテンの一啜(すす)り...
山本笑月 「明治世相百話」
...埃(ほこり)をかぶった藤吉郎の顔は――いや全軍の将兵の顔は皆...
吉川英治 「新書太閤記」
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