...堆(うづだか)い埃(ほこり)に埋(うづ)もれて...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...垢と埃で台なしになつた...
石川啄木 「葉書」
...埃及(えじぷと)のスフインクスは獅身(ししん)人頭(じんとう)である...
伊東忠太 「妖怪研究」
...吹きかけられる埃(ほこり)を予想してハンカチを懐から引っ張り出し...
犬田卯 「錦紗」
...主人(あるじ)は埃(ほこり)だらけになつて働いてゐたのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...何とまあ自動車の埃...
種田山頭火 「其中日記」
...其処(そこ)に白く塵埃(ほこり)に塗(まみ)れた茅(かや)や薄(すゝき)が生えて居(ゐ)る...
田山花袋 「父の墓」
...又英國の埃及に對する保護權は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...――だが逆に、塵埃をかぶり、ガソリンの悪臭をあび、日光に乾ききって、雑草の花一つ咲かぬロータリーは、如何に佗しいものであろうか...
豊島与志雄 「砂漠の情熱」
...おつぎの手(て)は落葉(おちば)の埃(ほこり)で汚(よご)れて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...埃(ほこり)がいっぱい溜って...
夏目漱石 「虞美人草」
...「埃がつかうが、砂がつかうが、喰べないでどうするものかい、ありがたいおまんまぢやないか...
新美南吉 「百姓の足、坊さんの足」
...旅の埃(ほこり)を拂つて即刻登城...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ガラツ八の八五郎が長刀草履(なぎなたざうり)に砂埃(すなぼこり)を飛ばして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し埃(ほこ)りつぽくなつてゐますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大きな荷を載せた一臺のトラツクが一面に埃りを上げながら...
堀辰雄 「生者と死者」
...低い街々の陽(ひ)のあたらぬ屋根裏や塵埃溜(ごみため)や...
横光利一 「花園の思想」
...黄いろい埃(ほこり)が揚っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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