...埃にまみれた草鞋の紐を解いた...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...それに洋服は汗と埃(ほこり)でグシャグシャになった上に臭くなっている...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...埃の積った畳に青カビの生えたような空室が数を増すにつれて...
大阪圭吉 「三狂人」
...どれもみんな戸から埃が落ちてくるのを見ても...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...煩悩(まよい)の塵埃(けがれ)を...
高神覚昇 「般若心経講義」
...盛り場から休みなく立ち上る埃で曇っているように見える向うの空に飛んでいるのが眼にとまった...
高見順 「如何なる星の下に」
...又英国の埃及に対する保護権は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...都会の公園の花のように埃(ほこり)をかぶっていませんし...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...金髪ニンフを埃及蓮(はす)の中にて...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...それに道の埃がつもつて...
新美南吉 「疣」
...今まで手内職をしていたらしい埃(ほこり)を払って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――でも埃は草履のせゐで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...アスワンとデルタから上埃及まで旅する丈けの辛抱と好奇心を失はなかつた...
濱田耕作 「埃及雜記」
...而して又、中世はあつても古代と聯絡はなく、現代の埃及は、古い昔の廢址に築かれた「バラツク」に過ぎない感があり、其の間の「ギヤツプ」が大き過ぎるにあらうと思ふ...
濱田耕作 「埃及雜記」
...土佐紙ばりの机と食卓と腰脚兼用の七つ道具の上へ目をやった埃!一枚の黄色い紙片...
槇村浩 「長詩」
...これはこの時に死亡しました埃及王ダメス二世の鼻の裁判が開かれるためでありました...
夢野久作 「鼻の表現」
...しかも威(ゐ)のあるA(エエ)の字は埃及(エヂプト)の野の朝ゆふに雲の間(あひだ)の日を浴びてはるかに光る金字塔(ピラミツド)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...陣羽織の埃(ほこり)を払っていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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