...埃及に対する小さな借款関係は未だ他にもあるが...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...盛り場から休みなく立ち上る埃で曇っているように見える向うの空に飛んでいるのが眼にとまった...
高見順 「如何なる星の下に」
...カラカラに乾いた道のような俺の心の埃(ほこり)っぽさに一瞬...
高見順 「いやな感じ」
...血と塵埃にまみれたる戰死の群に加はるるは...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...金色の埃(ほこり)の大きな角柱が空中に浮きだしていた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...横のほうについてる埃(ほこり)をそっと拭(ふ)いたり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは塵埃をかぶって地面の中にもぐってるようだが...
豊島与志雄 「北京・青島・村落」
...東京市中の庭園路傍の草木は塵埃煤烟の爲めに悉く生色を失つてゐる...
永井荷風 「十年振」
...何事とも知らず「埃及(エジプト)の御代(みよ)しろし召す人の最後ぞ...
夏目漱石 「虞美人草」
...又暗(くら)い埃(ほこり)だらけの階段を下(お)りた...
夏目漱石 「それから」
...お勝手の埃と脂に塗(まみ)れて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それに床下は埃(ほこり)で煉り固めたやうになつて居るし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まるで古風なラッパのように埃(ほこり)っぽく悲しくなってくる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...井戸の底に埃を溜めたり...
葉山嘉樹 「井戸の底に埃の溜つた話」
...一日の炎天を草鞋の埃(ほこ)りにまぶれながら歩いてようよう宿屋に着いた時はただ労(つか)れに労れて何も仕事などの出来る者ではない...
正岡子規 「徒歩旅行を読む」
...埃(ほこり)の虹(にじ)「おや?」トム公は眼を皿にして...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...真夏のような草いきれが埃(ほこり)と共に馬の足もとから燃えてくる...
吉川英治 「新書太閤記」
...草埃(くさぼこり)を揚げながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索