...口吻(こうふん)からベトベトした粘液(ねんえき)を垂らすと...
海野十三 「蠅」
...――芙蓉(ふよう)の葉は舌を垂らす...
高村光太郎 「智恵子抄」
...私はポタポタと汗を垂らすやら額を拭(ふ)くやら大車輪の奮闘であった...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...その上に小さな罎に入った茶褐色の薬液の一滴を垂らすと...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...」コップの水にウォートカを垂らすと...
豊島与志雄 「自由人」
...」「あんなことを言ふものぢやありません!」母が下唇を垂らすやうに言ふ...
中原中也 「耕二のこと」
...満々たる帆ともおもはれて!……盗まれた心私の悲しい心は船尾に行つて涎((よだれ))を垂らす...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...私の悲しい心は船尾に行つて涎を垂らす...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...鼻汁(はな)を垂らす人である」と言文一致体で一気呵成(いっきかせい)に書き流した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...水を垂らす刑を用いたと云うことだ...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...彼の額に先端を五つに分けて垂らすように試みたりして綺麗に整えていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...上手には檜や槇の立木があって日覆いから釣り枝を垂らすが...
藤野古白 藤井英男訳 「戦争」
...縮れっ毛の坊主襟の愚妻を見て涎(よだれ)を垂らす奴もないんだが...
正宗白鳥 「空想としての新婚旅行」
...舷(こべり)から足を垂らすと...
横瀬夜雨 「筑波ねのほとり」
...上から垂らす矢代のバンドを握って云った...
横光利一 「旅愁」
...滅多に意地汚ねえ涎(よだれ)など垂らすものではないわ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...捲上げられてあるブランコを垂らすと...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...向う側の飛移るべきブランコを垂らすことを...
蘭郁二郎 「夢鬼」
便利!手書き漢字入力検索