例文・使い方一覧でみる「坩」の意味

...硫酸鉄の存在はビールを完全に乾かし植物性物質を赤熱した坩堝の中で塩酸カリウムの作用で燃やしてしまうことによって検出できるであろう...
フレデリック・アークム　Fredrick Accum 水上茂樹訳「食品の混ぜ物処理および調理の毒物（1820）」

...微を穿てる懷疑の坩堝を經たるものにして「監督ブルウグラムの護法論」「フェリシュタアの念想」等之を證す...
上田敏上田敏訳「海潮音」

...欧米人士を戦争に次ぐの熱狂と興奮の坩堝（るつぼ）に陥れ... 欧米人士を戦争に次ぐの熱狂と興奮の坩堝に陥れの読み方
橘外男「ウニデス潮流の彼方」

...高等小学校の理科の時間にＴＫ先生という先生が坩堝（るつぼ）の底に入れた塩酸カリの粉に赤燐（せきりん）をちょっぴり振りかけたのを鞭（むち）の先でちょっとつつくとぱっと発火するという実験をやって見せてくれたことを思い出す... 高等小学校の理科の時間にＴＫ先生という先生が坩堝の底に入れた塩酸カリの粉に赤燐をちょっぴり振りかけたのを鞭の先でちょっとつつくとぱっと発火するという実験をやって見せてくれたことを思い出すの読み方
寺田寅彦「追憶の冬夜」

...... の読み方
峠三吉「原爆詩集」

...江戸は驕者の坩堝（るつぼ）となって... 江戸は驕者の坩堝となっての読み方
野村胡堂「大江戸黄金狂」

...多年積んだ不義の富を拐帶（かいたい）して江戸の坩堝（るつぼ）の中に深く隱れて了つたのです... 多年積んだ不義の富を拐帶して江戸の坩堝の中に深く隱れて了つたのですの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...（11）鉱物を溶解するときに炉床または坩堝（るつぼ）の底に沈澱（ちんでん）するもの... 鉱物を溶解するときに炉床または坩堝の底に沈澱するものの読み方
エドガー・アラン・ポー　Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳「黄金虫」

...大坩堝（るつぼ）の光明等々々が... 大坩堝の光明等々々がの読み方
夢野久作「オンチ」

...いまはまったく叫喚の坩堝（るつぼ）だった... いまはまったく叫喚の坩堝だったの読み方
吉川英治「私本太平記」

...清洲（きよす）の城下を昂奮の坩堝（るつぼ）と化して... 清洲の城下を昂奮の坩堝と化しての読み方
吉川英治「新書太閤記」

...天下一変の予想される昂奮の坩堝（るつぼ）のなかに各その感情を極端に揺すぶられていた... 天下一変の予想される昂奮の坩堝のなかに各その感情を極端に揺すぶられていたの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...脚下いちめん殺戮（さつりく）の坩堝（るつぼ）を見... 脚下いちめん殺戮の坩堝を見の読み方
吉川英治「新・水滸伝」

...まさに歓楽の坩堝（るつぼ）と化す... まさに歓楽の坩堝と化すの読み方
吉川英治「新・水滸伝」

...まったく坩堝（るつぼ）の底と化していた... まったく坩堝の底と化していたの読み方
吉川英治「新編忠臣蔵」

...坩堝（るつぼ）を砕いたような余燼（よじん）の焔は... 坩堝を砕いたような余燼の焔はの読み方
吉川英治「鳴門秘帖」