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饗庭篁村 「木曾道中記」
...関東の地面は平坦で地が広い...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...商家の若旦那らしい男が平坦な街道に滑(なめ)らかに自転車をきしらして来た...
田山花袋 「田舎教師」
...虚心坦懐(きょしんたんかい)に判断してみるとです...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...ここの主人は洋行した鍛冶屋(かじや)でもあるのか」「こりゃあ高島先生のお弟子か或いは江川坦庵(えがわたんあん)の門下であろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...「君子(くんし)は坦(たいらか)にして蕩々(とうとう)たり...
新渡戸稲造 「自警録」
...この親爺の坦々とした話を聞いてゐると...
林芙美子 「雨」
...ほとんど平坦な洞底に接している...
久生十蘭 「地底獣国」
...むしろ坦々たるもので...
牧野信一 「月評」
...君の文学は坦々として毫(ごう)も鬼面人を驚かすようなこと無く...
正宗白鳥 「弔辞(徳田秋声)」
...坦々でなく紆餘曲折端睨すべからざる中に偉人の俤を偲ぶといふ風にするのが眞に是れ偉人を偉人として遇し...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...キト市からクスコ市に至る(その間は三百里ある)・一路坦々たる・幅二十五歩の・石をたたんだ大道であって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしは平坦な土地だとかえってよくつまずく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...カマボコ兵舎のならぶ平坦なひろい砂地に煌々と数百燭光の照明がかがやき...
山川方夫 「その一年」
...長い石の塀に添い樹木の幹の続いている前方の鋪道が坦坦としているにも拘らず...
横光利一 「旅愁」
...坦坦たるアスフアルトの大道が...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...もう一息!」「道も河内(かわち)へ入れば平坦(へいたん)になる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それは至極坦々(たんたん)たる日常生活のうちのものだ...
吉川英治 「文化の日」
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