...孫先生の顔をちよいと見て「大方あの坊主でせう...
芥川龍之介 「酒虫」
...大泥坊なんぞはゐ無え方が好い...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...尼坊今なお存すといえども...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...渠は芝の我善坊(がぜんばう)から...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...生涯再びは見る事もない此の坊津の風景は...
梅崎春生 「桜島」
...「真実(まつたく)でございますよ、お坊さんの癖に、こんな物まで啄(つ)つくなんて、お上人様方のお若い時分には、ほんとに不味(まづ)い物ばかし召食(めしあが)つてたぢやありませんか...
薄田泣菫 「茶話」
...坊っちゃんは僕を懐かしがっていてくれるんだろう?」私の眼には少年のさも嬉しそうに頷(うなず)く顔が見えた...
橘外男 「逗子物語」
...「今晩は、坊ちゃんは、茶の間へ寝てください、私は奥へ寝ます、そして、どんなものが来るか、気を注(つ)けていようじゃありませんか」「好いとも、おいらが茶の間で寝よう、そして、へんな奴が来たなら斬ってやる」「そうですよ、かまうことはない、怪しい奴が来たなら、それこそ斬っておやりなさい」「斬ってやるよ」老婆と新一は宵に約束したように寝ることにして、老婆の寝床は奥の室へとり、新一の寝床は茶の間にとって二人は別れ別れに寝たが、その新一の枕頭には行灯を置いてあった...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...この世もあの世も同じことの地獄でございます」小坊主は凄焉(せいえん)たる声で...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の梧桐(ごとう)が坊主(ぼうず)の枝を真直(まっすぐ)に空に向って曝(さら)している...
夏目漱石 「野分」
...よし坊が目をさましたら...
新美南吉 「病む子の祭」
...風呂からあがりたてで桜ン坊のように赤くなった礼子が奥から走って来た...
林芙美子 「泣虫小僧」
...何時も用事を頼む植木屋へ赤ん坊を貰ふ話をしに行くと...
林芙美子 「風媒」
...いい気になって寝坊をしてしまいましたよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なぜこうも寝坊するのであろうか...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...其頃御坊(ごばう)さんの竹薮(たけやぶ)へ筍(たけのこ)を取りに入(はい)つた在所(ざいしよ)の者が白い蛇(くちなは)を見附けた...
與謝野寛 「蓬生」
...年來の弟子坊主を枕元へよびあつめ...
吉川英治 「折々の記」
...秋ノ坊は、食堂(じきどう)から北の方にある一建物で、四天王寺公文所(くもんじょ)とも呼び、大昔の小野妹子(おののいもこ)いらい、世襲になっているという寺司職(じししょく)の私邸が、木の間隠れに、しずかだった...
吉川英治 「私本太平記」
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