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石川啄木 「一握の砂」
...これ勿來關址なりと...
大町桂月 「常磐の山水」
...柴田勝家(しばたかついえ)の居城の址(あと)は...
田中貢太郎 「首のない騎馬武者」
...紳士は最初に村の西の隅にある館の址に行つた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...廢址のやうな中にその失戀の身を埋めてゐる登子を目のあたりに見ずにはゐられないやうな氣がした...
田山花袋 「道綱の母」
...高千穂噴火によって焼失した霧島神宮の古宮址なのである...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...ここに前時代の遺址たる菊塢が廃園の如何を論じようという心にはなろう筈がない...
永井荷風 「百花園」
...いま城址には何等見る可きものもないが...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...古い城址の間を走りぬけて行くと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...小諸(こもろ)なる古城のほとり雲白く遊子悲しむと島崎藤村先生のうたつた城址を訪ひ...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...ただ古い森と廣大な廢園とが耕やされもせずにある各地の小都市の舊邸舊城址に...
吉川英治 「折々の記」
...なんで、悠々閑々と、無人の焼け址に、腰をすえておられるか」「いや、月余の連戦で、兵馬はつかれている...
吉川英治 「三国志」
...また敵が捨て去った宇佐山の焼(や)け址(あと)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...森蘭丸の父森三左衛門が悲壮な討死をとげた宇佐山の城址(しろあと)もこの近くであったし...
吉川英治 「新書太閤記」
...宮本家の屋敷址というのは...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...今井兼平(かねひら)の砦(とりで)の址(あと)があるところから「兼平(かねひら)せんべい」を軒並み売っていたため...
吉川英治 「宮本武蔵」
...島原の旧城址を会堂用地として宣教師に与えたのはよろしくない...
和辻哲郎 「鎖国」
...港へ突き出ている旧城址――会堂の地所が...
和辻哲郎 「鎖国」
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