...この頃は少々地味になって来たが...
石川欣一 「可愛い山」
...「人力の及ぶかぎりの確(たしか)さをもって地味に...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...地味に手引風に書いてあるのではなくて...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...寧(むし)ろ地味にすぎる位がいいので...
辰野隆 「愛書癖」
...そのうちで地味に適応したものが栄えて花実を結ぶであろう...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...よく地味に相当するものを植えつけておくと...
中里介山 「大菩薩峠」
...地味に於て物資に於て寧ろ北来に優る南米が...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...日向(ひなた)へでも出さないと引き立たないと思うほど地味にかいてあるという事である...
夏目漱石 「三四郎」
...日ごとに地味になって行く人のようにも見えた...
夏目漱石 「門」
...地味に世帯向(しょたいむ)きに出来上った人でさあ」と迷亭は柄(がら)にない説教を陽気な調子でやっている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何と申してもお歳がお歳で会場の空気が地味になり過ぎますから...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...そのころ流行(はや)った、客同士の盃のやりとりもなく、地味に呑んで、地味に食う人ばかり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...地味に堅實に暮して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地味に終ってしまった...
林芙美子 「落合町山川記」
...このあたりの痩せ枯れた地味にくらべると...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...この頃いったいに女のひとの身なりが地味になって来たということは...
宮本百合子 「新しい美をつくる心」
...稚いといっても小説は地味に大体このような組立てで書かれていってよいものだと思う...
宮本百合子 「稚いが地味でよい」
...京都の教会はこうして地味に育って行ったが...
和辻哲郎 「鎖国」
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