...京都の地味に合わないのだろうと言うと...
青木正児 「九年母」
...地味にいたるまで...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...「人力の及ぶかぎりの確(たしか)さをもって地味に...
大島亮吉 「涸沢の岩小屋のある夜のこと」
...こつこつと至って地味に商売をしているのが中村屋である...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...寧(むし)ろ地味にすぎる位がいいので...
辰野隆 「愛書癖」
...明日はほんまに地味にして行こう思うてましてん...
谷崎潤一郎 「細雪」
...予定したように地味にする訳に行かなくなり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今度の法事はもっと地味にすべきであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...よく地味に相当するものを植えつけておくと...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのころ流行(はや)つた、客同士の盃のやりとりもなく、地味に呑んで、地味に食ふ人ばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼女は地味にひいてしまった...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...地味に終ってしまった...
林芙美子 「落合町山川記」
...このあたりの痩せ枯れた地味にくらべると...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...元銀行家だった父の遺して行った古い屋敷に地味に暮らしていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...この頃いったいに女のひとの身なりが地味になって来たということは...
宮本百合子 「新しい美をつくる心」
...地味にどの程度書き得て来ているかと考えると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...総じて上品で地味に見えてその実上等品といったところが履き手の自慢...
山本笑月 「明治世相百話」
...正信の帰参以来、彼と家康とは、よく主従二人きりで、こうして地味に、話すことをただ楽しむ如く話していることがあった...
吉川英治 「新書太閤記」
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