...天地の間に寥然として唯獨り存在する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...手術の痕跡が治癒するに至るまで長く未知の土地に滞在することの困難にある...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...女子はただ男子を慰藉(いしゃ)するためにのみこの世に存在するものと認められていたから致方(いたしかた)ない...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...海洋的分子の著しく存在することも...
高木敏雄 「比較神話学」
...その根柢にはやはり民主主義の政治と天皇の存在とは一致しないという考えかたが存在する...
津田左右吉 「建国の事情と万世一系の思想」
...あたかも足に存在するもののごとくに...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...存在は終局に於て観念――人々は之を主観とか意識とか自我とか名づける――から独立に存在する...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...存在する自己と存在した自己とを見た...
豊島与志雄 「秋の幻」
...この場合氷は大抵微小な粒となって存在するので...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...しかして諸君は自己のために存在するのである...
夏目漱石 「野分」
...これらの音に相当する音が現代の諸方言においてどんな音として存在するか...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...ほんとうに存在するのかどうか知らないけど」捜査主任はなにか考えていたが...
久生十蘭 「肌色の月」
...実在するのは現在だけである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...貧困の不安に加えて冒険的精神が存在する場合の外は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...吾等と共に存在する神なのだ...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...何者をもその存在する事実は許さなければならない...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...又仮に存在するとして...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...我国の領事館や満鉄事務所其他の諸会社も此区域に散在する...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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