...たとえこれらの組織に関してある普遍的法則が存在するとしても...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...あるいは神は存在すれど必(かならず)しも愛の父にあらざるならんなどという者もあった...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...山河と共に長(とこし)えに存在するからである...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...即ち憂鬱淫酒の王デイオニソスの寵兒さへ存在するのだ...
太宰治 「諸君の位置」
...然れども諸地方發見の土偶中には耳の部分に前後に通ずる孔を穿ちたるもの往々存在するを以て見れば...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...私自身がまた存在するということが...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...ともかくも目立って見える日本固有の詩形の中でも特に俳諧連句(はいかいれんく)という独自なものの存在する事をこれらの毛唐人(けとうじん)どもが知っていたかどうか...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...ヒュー・ブーンが存在することはまかりならん...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...然し禿は世に存在する...
豊島与志雄 「愉快な話」
...拍子の内奥によき耳だけが味到せんとする呼吸が内在する...
中井正一 「リズムの構造」
...(もし社会にそういう特別な階級が存在するならば)」お延は依然として下を向いたまま口を利(き)かなかった...
夏目漱石 「明暗」
...現に生きる即ち實在する主體にとつては「現在」と眞實の存在とは同義語である...
波多野精一 「時と永遠」
...そのときに存在する対象とともに...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...現在すべての人が相応な分け前を貰うだけの分量がないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...山麓や森の間に草葺の農家が散在するのを見るとき...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...我々の観念と我々の心の外に存在する物とが...
三木清 「哲学入門」
...從つて彼に於ては、未來なるもの、現在するもの、過去せるものが先づあつて、然る後それに就いての期待、直觀及び記憶の作用が行はれ、そこから時間の諸樣態が生ずると考へられたと見らるべきでなく、寧ろ期待、直觀、記憶の作用と共に時間の諸樣態が生れ、それと共に未來なるもの、現在するもの、過去せるものも志向的に區別せられるのであると理解さるべきであらう...
三木清 「歴史哲學」
...その『権力』も『経済力』の支えなしには存在することができなくなっていたし...
山本周五郎 「花も刀も」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??