...源治たちより一足先に田圃から上つて来た初世は...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...それを抜けると浅草田圃(たんぼ)で一面の青田であった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...さびしい田圃道(たんぼみち)を一人てくてくと歩いて来ると...
田山花袋 「田舎教師」
...田圃面(たんぼづら)から闇(やみ)を流れて来る一種の臭気...
徳田秋声 「黴」
...山手の田圃(たんぼ)なかの料理屋で...
徳田秋声 「縮図」
...田圃(たんぼ)の蛙(かわず)の声も夢を誘う様なおぼろ夜である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...奥山から裏の田圃(たんぼ)へ抜けました...
中里介山 「大菩薩峠」
...田圃の髪結床(かみゆいどこ)の株を買って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...案内されたのはその長者丸の田圃の中の...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...芝居歸りの人が田圃一パイ歩いて居りましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さむざむとした秋の田圃が...
本庄陸男 「石狩川」
...暗い田圃道を一散に駆けて行くであらう自分の姿を想像した...
牧野信一 「熱い風」
...間もなく三原と娘が田圃道を此方へ向つて歩いて来るのが解つた...
牧野信一 「川を遡りて」
...闇太郎はさびしい田圃道に出ると...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「田圃ができて農薬を使うからねえっ...
山本周五郎 「青べか物語」
...裏の田圃へ駈け出した...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...あちらの田(た)ン圃(ぼ)の向こうから...
吉川英治 「親鸞」
...彼は毛馬堤から田圃(たんぼ)のほうへ転がっていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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