...田圃からひツこぬいて掠(かす)つて行つた戦争を呪つた...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...○そも/\我里(わがさと)の元日は野も山も田圃(たはた)も里(さと)も平一面(ひらいちめん)の雪に埋(うづま)り...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...田圃の間を歩いたり...
種田山頭火 「其中日記」
...田圃へ出て行く人の寒そうな影が動いていたりした...
徳田秋声 「あらくれ」
...人の知らない山谷(さんや)の裏町(うらまち)から吉原田圃(よしはらたんぼ)を歩いた………...
永井荷風 「すみだ川」
...田圃の真中に立って米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...田圃(たんぼ)になっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分(じふん)の家(いへ)は田圃(たんぼ)のとりつきである...
長塚節 「土」
...おつたは垣根(かきね)に添(そ)うて後(うしろ)の林(はやし)の側(そば)から田圃(たんぼ)へ出(で)た...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)は田圃(たんぼ)に從(つ)いて北側(きたがは)の道(みち)を歩(ある)いたので彼(かれ)の目(め)には悉(こと/″\)く夜明(よあけ)の如(ごと)き白(しろ)い冷(つめ)たい霜(しも)を以(もつ)て掩(おほ)はれて居(ゐ)る畑(はたけ)のみが映(うつ)つた...
長塚節 「土」
...人意か将(は)た天意か青門老圃(らうほ)独(ひと)り一室の中に坐し...
夏目漱石 「人生」
...田圃の中の流れの岸で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「田圃(たんぼ)で官兵に捕まったよ」「えッ」「上野で散々官兵を斬ったことを知って居る者があって...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...紅緑相雑わって映帯し圃中に美観を呈している...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...下谷も入谷田圃に近い...
正岡容 「寄席」
...あちらの田(た)ン圃(ぼ)の向こうから...
吉川英治 「親鸞」
...もちろん田園風景といえるようなものではなく、工場と田ン圃と、農家と石炭殻の山と、住宅地と鮒もいなくなった水溜りと――といったような生活図の変化に富む中を、やたらに出会う子供たちの群れに怪しまれながら、それでも、とにかくやっと探しあてたのが、目的の普賢院寂光寺...
吉川英治 「随筆 新平家」
...田圃(たんぼ)と沼であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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