...若い彫塑家大国貞蔵氏の父で...
薄田泣菫 「価」
...窓より夏の日がさせば国貞(くにさだ)ゑがく絵草紙(ゑざうし)の「偐紫(にせむらさき)」の桐(きり)の花(はな)光(ひかる)の君(きみ)の袖(そで)にちる...
竹久夢二 「どんたく」
...国貞(くにさだ)型...
寺田寅彦 「自由画稿」
...豊国が板画の最良なるものは大抵寛政年代のものにして享和に及ぶや美人画の人物及(および)その容貌等は固定せる歌麿の形式に倣ひ次(つい)で晩年に至りては画風全く頽廃(たいはい)して遂に門人国貞(くにさだ)らの後(あと)に随(したが)はんとするの傾きありき...
永井荷風 「江戸芸術論」
...国貞は美貌の侍女(じじょ)貴公子が遊宴の状(じょう)によりて台(だいしゃ)庭園(ていえん)の美と衣裳什器(じゅうき)の繊巧とを描出(えがきいだ)して人心を恍惚(こうこつ)たらしめ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...国貞の画題は殆(ほとん)ど役者と美人との外(ほか)に出でざれど...
永井荷風 「江戸芸術論」
...余は猩々(しょうじょう)狂斎の背景に二代目国貞が新柳二橋(しんりゅうにきょう)の美人を描きたる一枚絵に時として佳(よ)き者あるを見たり...
永井荷風 「江戸芸術論」
......
永井荷風 「江戸芸術論」
...国貞と鶴屋の主人(あるじ)は共々に風通しのいいこの欄干の方へとその席を移しかけた時...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...国貞も覚えずほっと大きな吐息(といき)を漏して...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...国貞は近頃一枚絵にと描いてやった深川の美女が噂(うわさ)をしはじめると鶴屋の主人(あるじ)はまた彼(か)の地を材料にした為永春水(ためながしゅんすい)が近作の売行(うれゆき)を評判する...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...国貞画とありますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...国貞(くにさだ)の一枚絵になった水茶屋の女...
野村胡堂 「猟色の果」
...五渡亭国貞の絵がいかに婉やかに美しいか...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...いまゝではたゞ美しいとのみおもつて見てゐた国貞の絵の面長のお姫さまや返り討になる若人の顔容が云ひしれぬもどかしさと悩ましさとを...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...さりとは折角精魂含(こ)めて再刻した国貞(くにさだ)や英泉の美しい複製版画を...
正岡容 「吉原百人斬」
...英泉や国貞の錦絵がそのまま抜け出してきたかと思われるばかりだったからだった...
正岡容 「わが寄席青春録」
...元来特殊の画風で豊国や国貞と異なり...
山本笑月 「明治世相百話」
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