...同県人といふ感じが渠をしてよく国訛りを出させる...
石川啄木 「病院の窓」
...其国訛りを出すと妙に言葉が穏(おとな)しく聞える様な気がするので...
石川啄木 「病院の窓」
...国訛りを笑われて...
梅崎春生 「狂い凧」
...お国訛(なま)りのこととて...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...中には一村を挙げて同じ調子の国訛の言葉をつかっているようなところもあった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...これもまた幾分他国訛のまじるのが見える...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...その口調(アクセント)には少し外国訛(なま)りがあったが...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...思い出したこともない国訛(くになま)りで弁(しゃべ)っている男女の声が聞えて来た...
徳田秋声 「黴」
...特におどしを利(き)かす場合のお国訛りに相違ないでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...町人でも武家出の西国訛(さいごくなまり)のある人間はないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...当人は心持西国訛があるというのも面白いじゃありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...未だ国訛(くになまり)が取れないのになる...
二葉亭四迷 「平凡」
...松平がお国訛の九州弁をやり舞台中大笑ひ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ライオンスによれば米国訛(なま)りの口を利(き)くという...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...(何をしていくさるのじゃやら)いよいよお国訛り丸出しで奥役人ヤキモキしていると...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...その難しいスコットランド訛の発音はお内儀さんにとってはお国訛のお手のものなので...
三浦環 「お蝶夫人」
...どうしても脱(ぬ)くことのできない中国訛りを...
吉川英治 「黒田如水」
...国訛(くになま)りの早言葉を...
吉川英治 「松のや露八」
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