...ますます図に乗って...
海野十三 「火星兵団」
...約束してくれますね?」と私は図に乗って強く念を押した...
太宰治 「惜別」
...図に乗ってまくし立てるようだが...
太宰治 「チャンス」
...僕たちは、図に乗って、それからも、しばしば菊屋を襲って大酒を飲んだ...
太宰治 「未帰還の友に」
...キャッキャッと図に乗って途方もなく騒ぎ出した...
谷崎潤一郎 「少年」
...だん/\図に乗って来たのであった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...図に乗っては口ぎたなくののしりながら...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...益々図に乗って来ますよ...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...いよいよ図に乗って...
中里介山 「大菩薩峠」
...図に乗ってきゅきゅ押して行くと...
夏目漱石 「坑夫」
...働き盛りです……」と昨日(きのう)茶店の神(かみ)さんが云った通りをそのまま図に乗って述べ立てた...
夏目漱石 「坑夫」
...どうもこの気候の逆戻りをするところはまるでハーキュリスの牛ですよ」と図に乗っていよいよ変ちきりんな事を言うと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...こういう異変は一と月ほどのあいだ毎夜のようにつづき、追々、図に乗って、裏の納屋に米麦の袋を投げこんだり、眠っているうちに屋根の葺きかえをしたりするようになった...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...加十は追々図に乗って...
久生十蘭 「魔都」
...続けや」曹操は、その図に乗って、逃げる城兵と一緒に、城門の内へはいってしまった...
吉川英治 「三国志」
...なおも図に乗って来るお杉の肩を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...見えます、見えます、竈の中で、江戸の同心めが、のた打っている有様が!」胸さきに、生唾(なまつば)を痞(つか)えさせていた武士たちも、その図に乗って、いちどきに、わッと凱歌をあげて引揚げた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...(私が、図に乗って、あんまり長居をしたせいであろうか)「やあ、どうも大変お邪魔しまして……、又伺わせてもらいます――」「えっ――」あまり突然だったので、びっくりしたように眼をあげた森源は、何か口の端まで出かかった言葉を、もぐもぐと呑込んでしまうと、「そうですか、では、ぜひ来て下さい」そういってルミに眼くばせをし、玄関の自動開閉ドアのところまで送って来た...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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