...勝が多い――図に乗って...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...約束してくれますね?」と私は図に乗って強く念を押した...
太宰治 「惜別」
...図に乗ってまくし立てるようだが...
太宰治 「チャンス」
...いよいよ図に乗って...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...いよいよ図に乗って茶化すかも知れない...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...働き盛りです……」と昨日(きのう)茶店の神(かみ)さんが云った通りをそのまま図に乗って述べ立てた...
夏目漱石 「坑夫」
...それだから東風(こち)を音(おん)で読むと僕がせっかくの苦心を人が買ってくれないといって不平を云うのです」「こりゃなるほど変ってる」と迷亭先生は図に乗って腹の底から雲井を鼻の孔(あな)まで吐き返す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...このせつ評判がいいので図に乗ってそんなことをやったのではないでしょうか...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...ジャガイモはしなをつくりながら図に乗ってしゃべりだした...
久生十蘭 「だいこん」
...だんだん図に乗って...
久生十蘭 「無月物語」
...図に乗って四十を越えた私が気のさすお話をして恐縮です...
山下利三郎 「流転」
...もうこちらが明らかに花江に好意を持たれていると図に乗っているのと同様なのだから...
横光利一 「馬車」
...図に乗って、よけいな差し出口...
吉川英治 「新書太閤記」
...図に乗って自慢げに語ることは相成らぬと...
吉川英治 「新書太閤記」
...いよいよ図に乗っていた...
吉川英治 「平の将門」
...猫と女の番人はできねえ」図に乗って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...なおも図に乗って来るお杉の肩を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いよいよ図に乗ってきた...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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