...その一つには囮(おとり)に使う生魚がつけてある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...蘭子の父はその美しい妻を囮(おとり)にして...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...リリーを囮(おとり)に己(おれ)を呼び寄せようと云う気だったのか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...囮の選択や飼養法にも特殊の目と優れた技能をもつてゐた...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...さもなくば係蹄につけた囮(おとり)です...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...自分は今僧院の囮にせられてゐる...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...小藤次は囮にして...
直木三十五 「南国太平記」
...三輪(みのわ)の親分が嗅ぎ付けたんださうで」「止せば宜いのに――ありや囮(をとり)だつたんだ」「へエ――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勇太郎か直助の外にはない」「…………」「お辰を囮(おとり)に染吉を騙(だま)して贋金遣いの手先にしたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...黒雲五人男をおびき寄せる囮(をとり)くらゐにはなるだらう」「あつしは?」「お前は時々新鳥越を覗くんだな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...囮(をとり)姿の八五郎は聲を掛けました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...囮りと見張番の役で……」何のことか解らなかつたが...
牧野信一 「月あかり」
...囮舟(おとりぶね)というわけか」「あしの速いのがいい...
山本周五郎 「新潮記」
...つなを囮(おとり)にしてわれわれをおびき寄せるためだ...
山本周五郎 「風流太平記」
...すッかり囮(おとり)になってしまったんだね...
吉川英治 「大岡越前」
...両軍とも戦いによき手がかりもないところ――これは絶好の囮(おとり)と...
吉川英治 「三国志」
...よくも無断で洒落(しゃら)くせえヘボ武芸を囮(おとり)に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...汝(うぬ)を囮(おとり)に財宝を集めさせてはせびりに来る...
吉川英治 「親鸞」
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