...その一つには囮(おとり)に使う生魚がつけてある...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...同業者の囮(おとり)商略その頃中村屋の近くに...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...そういう人はこの囮商品の安値に釣られ...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...囮の選択や飼養法にも特殊の目と優れた技能をもつてゐた...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...囮に火をかけてゐた...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...知りませんとくらあ」「小藤次を囮(おとり)にして...
直木三十五 「南国太平記」
...あの囮(おとり)をたずねて来る奴はないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...いや釣れも釣れたり囮にまさる尺鮎であつた...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...ただ一人老いた鳥刺しが軒も傾いた陋屋(ろうおく)にぽつねんと囮の餌をすっているだけであった...
松濤明 「春の遠山入り」
...餌や囮(おとり)やまやかしで人の霊を擒(とりこ)にし...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...わざと細君を囮(おとり)にして間男から金をまきあげる亭主のことを言っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...四だから雛を育てることのむつかしい雁(がん)などの囮(おとり)は...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
......
夢野久作 「猟奇歌」
...わらわの最愛な息女(むすめ)を囮(おとり)にして玄徳を誘(いざな)い...
吉川英治 「三国志」
...それを交渉の囮(おとり)に使うつもりでいましょうから」それから半月ほど後だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...又八の如きが他愛なく囮(おとり)になったのは当然でさえある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...かの女は栗鼠の毛皮をつけた女を囮(おと)りにして...
吉行エイスケ 「東京ロマンティック恋愛記」
...糸のさきにつながれて居る囮(おとり)の鮎(あゆ)まで銀色の水の中から影を表すことがある...
若山牧水 「古い村」
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