...自分を囮(おとり)にまで使おうとする無礼もあなたなればこそなんともいわずにいるのだという心を事務長もさすがに推(すい)したらしい...
有島武郎 「或る女」
...船から絲を降ろして囮の餌を附けると魚が喰ひつくといふ話であつた...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...ああ云う無邪気な連中を囮(おとり)に使ってのこんな惨酷な仕事には...
大阪圭吉 「三狂人」
...その店の囮商略はずいぶん中村屋を悩ませた...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...いわんや自ら不誠実にして他人迷惑な囮商略を弄するものとなってはならない...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...リリーを囮(おとり)に己(おれ)を呼び寄せようと云う気だったのか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...小藤次は囮にして...
直木三十五 「南国太平記」
...この囮(おとり)は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...美しくなければならぬ囮などを買って出るような...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...勇太郎か直助の外にはない」「――」「お辰を囮(をとり)に染吉を騙(だま)して僞金使ひの手先にしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わざと細君を囮(おとり)にして間男から金をまきあげる亭主のことを言っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この毛唐人が俺をここまで引っぱり込むために囮(おとり)に使ってやがったのか...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
......
夢野久作 「猟奇歌」
...蔡和(さいか)のふたりを囮(おとり)とし...
吉川英治 「三国志」
...それではどこかに県の巡邏が見ているのか」「私たちは囮(おとり)です...
吉川英治 「新・水滸伝」
...賀(が)を送って来た供の人数を囮(おとり)にして...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それを交渉の囮(おとり)に使うつもりでいましょうから」それから半月ほど後だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...伊吹山のよもぎ造り――後には娘の朱実(あけみ)を囮(おとり)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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