...」七 籠の囮倉瀬泰助は旅店を出でて...
泉鏡花 「活人形」
...船から絲を降ろして囮の餌を附けると魚が喰ひつくといふ話であつた...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...いわんや自ら不誠実にして他人迷惑な囮商略を弄するものとなってはならない...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...リヽーを囮(おとり)に己を呼び寄せようと云ふ気だつたのか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...囮の選択や飼養法にも特殊の目と優れた技能をもつてゐた...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...小藤次は囮にして...
直木三十五 「南国太平記」
...あの囮(おとり)をたずねて来る奴はないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...がんりきめを囮(おとり)に使いたいために...
中里介山 「大菩薩峠」
...囮(をとり)になつて辻斬を退治すると聽かされて驚きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
前田普羅 「普羅句集」
...秋鮎なので囮(おとり)だけでも相当の重さである...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...ただ一人老いた鳥刺しが軒も傾いた陋屋(ろうおく)にぽつねんと囮の餌をすっているだけであった...
松濤明 「春の遠山入り」
...単に偶然にその声の囮に適することが発見せられて...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...つまりその一人立っている人間が店の囮(おとり)になるんで……通りかかりの方が店を覗いて御覧になった時に...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...コンナ大降りの時にはイクラ囮を使ったって利き目は御座んせん...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...敵を計る囮(おとり)には用いても...
吉川英治 「新書太閤記」
...賀(が)を送って来た供の人数を囮(おとり)にして...
吉川英治 「新・水滸伝」
...伊吹山のよもぎ造り――後には娘の朱実(あけみ)を囮(おとり)に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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