...蘭子の父はその美しい妻を囮(おとり)にして...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...リリーを囮(おとり)に己(おれ)を呼び寄せようと云う気だったのか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...リヽーを囮(おとり)に己(おれ)を呼び寄せようと云ふ気だつたのか...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...囮(おとり)のためにわざとこうして放置しておくという政略もあったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのまま囮(おとり)に使ったという次第であろうと想像するのです」「なるほど」青嵐居士が粘液的に話しぶりを引出すと...
中里介山 「大菩薩峠」
...がんりきめを囮(おとり)に使いたいために...
中里介山 「大菩薩峠」
...この囮(おとり)は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三輪(みのわ)の親分が嗅ぎ付けたんださうで」「止せば宜いのに――ありや囮(をとり)だつたんだ」「へエ――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その囮(をとり)には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...餌や囮(おとり)やまやかしで人の霊を擒(とりこ)にし...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「――巽門で捉まったのは囮(おとり)です...
山本周五郎 「めおと蝶」
...すッかり囮(おとり)になってしまったんだね...
吉川英治 「大岡越前」
...橋上の匹夫は敵の囮(おとり)だ...
吉川英治 「三国志」
...わらわの最愛な息女(むすめ)を囮(おとり)にして玄徳を誘(いざな)い...
吉川英治 「三国志」
...自分を誘い出しにきた囮(おとり)に違いない――と見抜いたので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「なぜ?」「あの死骸を囮(おとり)にして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...武蔵をつかまえる囮(おとり)にもなろうし...
吉川英治 「宮本武蔵」
...糸のさきにつながれて居る囮(おとり)の鮎(あゆ)まで銀色の水の中から影を表すことがある...
若山牧水 「古い村」
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