...「そう云う因果な身の上なのでございますから...
芥川龍之介 「妖婆」
...「因果な病(やまい)さね...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...しかも因果な片輪娘の美しさにうたれた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...丈五郎は因果なことに...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...ある夜は鴉金屋(からすがねや)の親爺に罵(ののし)られて(彼が今にいたるまで鴉金の名称を忘れずにゐるとは何と云ふ因果なことであらう...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...して見ると日本ラジオの例の因果な身の上は...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...果してこうなるたあ因果な話で...
中里介山 「大菩薩峠」
...因果なことに俺はそれを思い止まる力も無い」「…………」お園は戦く胸を抱いて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...――私ほど因果なものはございません」老巡礼の話は最初から涙で濡(ぬ)れました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死骸の側にあったんだろうな」「喉に突っ立ったままですよ」「そいつは誰のだ」「熊吉のですよ」「自分の匕首で殺されたのか」「因果な野郎で」「よし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これまでのやうに佛教的な因果などで説くだけではいかにも僕らには物足りなく...
堀辰雄 「若菜の卷など」
...因果な気に打たれた...
牧野信一 「競馬の日」
...振り向くだに因果な悪気に誘はれた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...夜になると帰らずには居られない――何とも因果なことだよ...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...因果な役者になつた見たいだ...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...ひとたびゼーロンとしての因果なゆかりを持つた上は...
牧野信一 「夜見の巻」
...全体……仙太公という男は因果な男だて...
三好十郎 「斬られの仙太」
...因果な本能が醸(かも)されたものか...
吉川英治 「江戸三国志」
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