...「そう云う因果な身の上なのでございますから...
芥川龍之介 「妖婆」
...あゝ何事も因果なれや...
高山樗牛 「瀧口入道」
...因果な愛情の表現として...
太宰治 「盲人独笑」
...因果な事には私のような男の常として...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...因果なことに先生には...
中里介山 「大菩薩峠」
...研究というものも因果な商売である...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...生命本能という因果なものを与えてくれた...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...嬶(かかあ)も因果な奴さ...
火野葦平 「糞尿譚」
...因果な縁の糸車』」ト中音で口癖の清元を唄(うた)ッてケロリとして「いいワ」「その通り品格がないから嫌(きら)い」「また始まッた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...因果な性分だなあ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...これまでのやうに佛教的な因果などで説くだけではいかにも僕らには物足りなく...
堀辰雄 「若菜の卷など」
...黙過するに忍びない因果な性癖に依るらしかつた...
牧野信一 「小川の流れ」
...私はこれまで凡ゆる場合にこの嚏のためには因果な難を被つてゐる...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...因果な気に打たれた...
牧野信一 「競馬の日」
...あれやこれやと自分ばかりを取巻いて因果な観念に襲はれてゐたのが...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...ひとたびゼーロンとしての因果なゆかりを持つた上は...
牧野信一 「夜見の巻」
...これはいわゆる天命で私はこんな因果な生まれであると観念しておる次第です...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...飢餓や病魔のお化けにとッつかれて多年不幸の底にあった因果な家庭も...
吉川英治 「親鸞」
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