...彼女の声が四散して聞こえなくなった...
...爆発音が聞こえ、瓦礫が四散した...
...集めたパズルが予想外の衝撃で四散してしまった...
...気持ちが四散するほど衝撃的なニュースだった...
...嵐が過ぎ去り、雲が四散してくれた...
...またあるときは再び四散して渾沌たる無秩序に帰ると考えていたらしい(一〇二頁デモクリトスの説参照)...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...百難は四散して無憂の世界となる...
井上円了 「おばけの正体」
...時すぎて迷雲四散しその本性に立ちかへる時愚凡百人に抽づる事の出來る婦人である...
今井邦子 「伊那紀行」
...その遊星をも一瞬にして破壊四散せしめ...
海野十三 「放送された遺言」
...曾て房州に放浪して、菱花灣畔に、さゝやかなる家を借り、あびきする濱邊に出でて、溌剌たる鮮魚買ひ來りては、自から割き、自から煮て、いと心安き生活を送り、時には伴れだちて、城山の古城址に興亡の跡を訪ひ、延命寺の古墳に里見氏の昔を弔ひ、富山を攀ぢ、清澄山に上り、誕生寺を訪ひ、洲崎辨天にまうで、行き暮れて白須賀灣頭の月に臥し、夜ふけて鋸山上の古寺に白雲と伴ひて眠るなど、形體を波光山影の間に忘れて、虚心江上の白鴎に伴ひし當年の遊蹤、猶ほ昨日の如きに、同じく遊びしもの、今四散す...
大町桂月 「房州紀行」
...この時四散した小火花がさらに第二段...
中谷宇吉郎 「線香花火」
...小舟が無数に四散して行っている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...一錢にもならぬまゝに五年の間にすつかりさつきは四散してしまつたさうだ...
林芙美子 「旅人」
...飛沫(ひまつ)四散する急流を渡り...
南方熊楠 「十二支考」
...一同バラバラと四散する...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...秋風に舞う木の葉のように四散した...
吉川英治 「三国志」
...寄手の敵は四散するか...
吉川英治 「三国志」
...こんどの御災難で一行は四散してしまいましたが...
吉川英治 「私本太平記」
...四散したお味方も馳せ加わりましょうし……」という献策をすすめた...
吉川英治 「新書太閤記」
...山崎すでにやぶれ、一族みな四散し、主将光秀もまた非業(ひごう)の死を遂げたり! と聞ゆる今、彼として赴(おもむ)いて何かせん、生きて何かせん――である...
吉川英治 「新書太閤記」
...さきに四散した秀次隊の残兵に会い...
吉川英治 「新書太閤記」
...衆徒らは、四散し、かれらが待っていた呼応の武門も、援けに来るいとまもなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...四散し去ったものとしか思われなかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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