...「四つ足めが」叫びと共に彼れは疎藪(ぼさ)の中に飛びこんだ...
有島武郎 「カインの末裔」
...且つ俺のやうな四つ足の分際では些(ちつ)と生意気な言分だが...
内田魯庵 「犬物語」
...三毛の四つ足もちょうど脚絆(きゃはん)をはいたように黒くなっている...
寺田寅彦 「子猫」
...どうかすると四つ足を両方に開いて腹をぴったり芝生(しばふ)につけて...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...その動物が立ち止まったときの四つ足の跡がある...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...女優ギマールを四つ足で歩かし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...よく働く四つ足の犠牲者に対して...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...三次が手を放した時犬は四つ足を屈めて地を偃うように首を垂れて身を蹙めた...
長塚節 「太十と其犬」
...此方(こつち)のおつかさまに怒(おこ)られつから」「そんでも店臺(みせでえ)は四つ足(あし)へ何(なに)か穿(は)いてら...
長塚節 「土」
...まだ二十に私は四つ足りなかつた...
中原中也 「その頃の生活」
...どんな動物を見ても要するにこれは牛かい馬かい牛馬一点張りですべて四つ足を品隲(ひんしつ)されては大分無理ができる...
夏目漱石 「中味と形式」
...「四つ足も呪われたか」とウィリアムは我とはなしに鬣(たてがみ)を握りてひらりと高き脊に跨(また)がる...
夏目漱石 「幻影の盾」
...牛肉一斤が隣り近所へ自慢なんだから始末に終えねえ阿魔(あま)だ」と黒は嘲(あざけ)りながら四つ足を踏張(ふんば)る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...虎は四つ足を天に向けてころがっている...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ナポレオンはたちまち四つ足を浮き立たせて恐悦し...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...四つ足ででんぐり返しを打った...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...四つ足は忌んでもちろん食べてゐないのであります...
吉川英治 「折々の記」
...来た時と同じように四つ足半の足巾(はば)で...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
便利!手書き漢字入力検索