...四つ足の俺に咄して聞かせるやうな履歴があるもんか...
内田魯庵 「犬物語」
...こっちの小豚のような四つ足は身体と内臓とが人造肉によって作られ...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...四つ足で歩く猛獣(もうじゅう)でした...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...朝は四つ足、昼は二本足、夕方は三本足……ソーリン (笑う)そのとおり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...三毛の四つ足もちょうど脚絆(きゃはん)をはいたように黒くなっている...
寺田寅彦 「子猫」
...どうかすると四つ足を両方に開いて腹をぴったり芝生(しばふ)につけて...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...なほ主人を乗せるつもりか、四つ足をまげて、かがむやうに倒れたのです...
豊島与志雄 「鬼カゲさま」
...そのへんに見なれない大きな馬で、栗色の毛なみはつやつやとして、額(ひたい)のまん中に白いところがあり、四つ足とも、ひずめの上の方だけが白毛で、じつに珍らしいりっぱな馬です...
豊島与志雄 「長彦と丸彦」
...三次が手を放した時犬は四つ足を屈めて地を偃うように首を垂れて身を蹙めた...
長塚節 「太十と其犬」
...此方(こつち)のおつかさまに怒(おこ)られつから」「そんでも店臺(みせでえ)は四つ足(あし)へ何(なに)か穿(は)いてら...
長塚節 「土」
...四つ足の銃丸を一度に打ち出したように飛んで来た...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...どんな動物を見ても要するにこれは牛かい馬かい牛馬一点張りですべて四つ足を品隲(ひんしつ)されては大分無理ができる...
夏目漱石 「中味と形式」
...「四つ足も呪われたか」とウィリアムは我とはなしに鬣(たてがみ)を握りてひらりと高き脊に跨(また)がる...
夏目漱石 「幻影の盾」
...牛肉一斤が隣り近所へ自慢なんだから始末に終えねえ阿魔(あま)だ」と黒は嘲(あざけ)りながら四つ足を踏張(ふんば)る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...虎は四つ足を天に向けてころがっている...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...四つ足で歩いているので...
柳田国男 「故郷七十年」
...四つ足は忌んでもちろん食べてゐないのであります...
吉川英治 「折々の記」
...来た時と同じように四つ足半の足巾(はば)で...
蘭郁二郎 「白金神経の少女」
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