...アヌンチヤタが一言の囑(たのみ)を待ちて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...マルト大学造船科にその設計を依囑(いしょく)したところ従来の造船工学にはアイデアのなかった顕著に伸縮性のある船を考え出してくれたのです...
海野十三 「地球発狂事件」
...その母われに囑して...
大町桂月 「金華山」
...三藏一行の所置は萬事此二先輩に依囑してあつたので...
高濱虚子 「俳諧師」
...三藏は第四囘内國勸業博覽會の通信員を新聞社から囑託されて京都へ來て先づ何よりも早く十風の起居を明かにし度いと望んでゐたのであつたが初めの間は住居さへ判明しなかつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...我飛行界新進の花形として多大の囑望を集めた天野中尉はある重大任務を帶びてフランスへ派遣を命ぜられたが半途にして歸國し歸國後打つて變つた樣に酒色の巷に耽溺し世間をして驚きと失望に陷らしめた...
竹久夢二 「砂がき」
...みんなも囑望してゐたのだつたが...
竹久夢二 「砂がき」
...更に文展の審査員も囑託されるらしいが受けてよいかどうか相談に來たといふ...
長塚節 「記憶のまゝ」
...或時雜誌の方から自分へも寄稿を依囑して來て報酬のことまで書き添へてあつた...
長塚節 「教師」
...われ密に淺間の噴煙其明かに囑目すべきを想ふ...
長塚節 「草津行」
...寺社の係りは事件を委囑(ゐしよく)した形式を採つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「美術叢書」(Die Kunst)を監修してゐたリカルド・ムウテル教授に囑せられてロダン論を書くためであつた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...輙囑訪老人(すなはちしよくしてらうじんをとはしめ)...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...大して望を囑し得られたらうとも思はれませぬ...
柳田國男 「蒼海を望みて思ふ」
...それを誰よりも適任な舊藩主諸氏に至囑するものである...
吉川英治 「折々の記」
...諸氏に囑する問題は尠いし...
吉川英治 「折々の記」
...ホーちやんには未來の日本の政治家を囑すなんてわけにはゆかない...
吉川英治 「折々の記」
...その将来を囑目(しょくもく)されていたのだった...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索