...校長から常陸郷土史の材料蒐集を囑託せられて...
石川啄木 「葬列」
...その母われに囑して...
大町桂月 「金華山」
...三藏は第四囘内國勸業博覽會の通信員を新聞社から囑託されて京都へ來て先づ何よりも早く十風の起居を明かにし度いと望んでゐたのであつたが初めの間は住居さへ判明しなかつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...我飛行界新進の花形として多大の囑望を集めた天野中尉はある重大任務を帶びてフランスへ派遣を命ぜられたが半途にして歸國し歸國後打つて變つた樣に酒色の巷に耽溺し世間をして驚きと失望に陷らしめた...
竹久夢二 「砂がき」
...みんなも囑望してゐたのだつたが...
竹久夢二 「砂がき」
...海防係として幕閣中の囑望をあつめてゐる川路であつたが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...常に氏の相談役兼囑託醫として大いに――云々」と書いてゐるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...商工省の何かの囑託をしてる彼は...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...或時雜誌の方から自分へも寄稿を依囑して來て報酬のことまで書き添へてあつた...
長塚節 「教師」
...われ密に淺間の噴煙其明かに囑目すべきを想ふ...
長塚節 「草津行」
...寺社の係りは事件を委囑(ゐしよく)した形式を採つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一書肆の囑によつて彼に關する小論文を書くため...
堀辰雄 「日時計の天使」
...輙囑訪老人(すなはちしよくしてらうじんをとはしめ)...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...大して望を囑し得られたらうとも思はれませぬ...
柳田國男 「蒼海を望みて思ふ」
...それを誰よりも適任な舊藩主諸氏に至囑するものである...
吉川英治 「折々の記」
...ただ囑目して待つに足るか否かは別問題だ...
吉川英治 「折々の記」
...各界の名士を名づけ親係りに依囑し...
吉川英治 「折々の記」
...その将来を囑目(しょくもく)されていたのだった...
吉川英治 「三国志」
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