...アヌンチヤタが一言の囑(たのみ)を待ちて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...校長から常陸郷土史の材料蒐集を囑託せられて...
石川啄木 「葬列」
...邦子さんの愛息悦氏の依囑で...
伊庭心猿 「緑雨と一葉」
...その母われに囑して...
大町桂月 「金華山」
...海防係として幕閣中の囑望をあつめてゐる川路であつたが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...常に氏の相談役兼囑託醫として大いに――云々」と書いてゐるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...商工省の何かの囑託をしてる彼は...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...或時雜誌の方から自分へも寄稿を依囑して來て報酬のことまで書き添へてあつた...
長塚節 「教師」
...寺社の係りは事件を委囑(ゐしよく)した形式を採つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「美術叢書」(Die Kunst)を監修してゐたリカルド・ムウテル教授に囑せられてロダン論を書くためであつた...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...一書肆の囑によつて彼に關する小論文を書くため...
堀辰雄 「日時計の天使」
...輙囑訪老人(すなはちしよくしてらうじんをとはしめ)...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...大して望を囑し得られたらうとも思はれませぬ...
柳田國男 「蒼海を望みて思ふ」
...それを誰よりも適任な舊藩主諸氏に至囑するものである...
吉川英治 「折々の記」
...諸氏に囑する問題は尠いし...
吉川英治 「折々の記」
...ただ囑目して待つに足るか否かは別問題だ...
吉川英治 「折々の記」
...各界の名士を名づけ親係りに依囑し...
吉川英治 「折々の記」
...その将来を囑目(しょくもく)されていたのだった...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索