...嚮ニ選レテ衆議院議員トナルヤ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...嚮者ニ郵筒シテ懇二乞ス校正ヲ一...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...それより覚人君嚮導(きょうどう)の下に楠窓...
高浜虚子 「五百五十句」
...目が始終前の方へ嚮(む)いていたが...
徳田秋声 「黴」
...」笹村は時々そういう方へ気が嚮(む)いて行った...
徳田秋声 「黴」
...陸へ上がって生涯の方嚮(ほうこう)を決める肚(はら)であった...
徳田秋声 「縮図」
...未だ与えられない諸現象へ理論を嚮導し得る資格をもたなければならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...(廿九年七月)伊藤侯の現在未來藩閥控制嚮に伊藤侯が...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...嚮きに憲政党内閣の破壊と閣下の内閣組織とに付て共力したる迹ありしは頗る奇異の感なきに非ずと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...嚮きに伊藤侯が大隈板垣両伯を奏薦したるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...影嚮石(ようごうせき)なる巨岩がそびえ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...今のところ卿の後任として次の時代の物理学の嚮導者となれるような人はちょっと見当がつかないので...
中谷宇吉郎 「英国の物理学界と物理学者」
...ガラッ八は早くもその意嚮(いこう)を察すると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なにとぞ嚮後(きょうこう)ごひいきに...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...奥田の意嚮を確めもしないで白川や戸畑に松村が承諾の意思を洩らしたことが奥田の反感を招いたらしい...
平出修 「瘢痕」
...果して多數者と意嚮を同じくするや否やはしらずといへども...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...この思想の方嚮(ほうこう)を一口に言えば...
森鴎外 「沈黙の塔」
...徐盛は字(あざな)を文嚮(ぶんきょう)といい...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索