...自から進んで嚮導とならんとする也...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...かういふ風に当局と世間との意嚮が...
薄田泣菫 「茶話」
...両者の意嚮(いこう)の間には...
太宰治 「花火」
...自(おのずか)ら生みの親の家の方へ嚮(む)いていった...
徳田秋声 「あらくれ」
...歩(あし)が自然(ひとりで)に反対の方向に嚮(む)いていたことに気がつくと...
徳田秋声 「新世帯」
...庸三の意嚮(いこう)を確かめてからやって来たのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...今度は方嚮(ほうこう)をかえ公園へ出た...
徳田秋声 「縮図」
...この可能性に動向を与え・嚮導し・浮きを与えるという...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...統制なるもののもつ嚮導原理(構成原理の反対だ)らしい響きを持っている点が面白いが...
戸坂潤 「思想動員論」
...(廿九年七月)伊藤侯の現在未来藩閥控制嚮に伊藤侯が...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...嚮導(きょうどう)者がなくなって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...影嚮石も厚い綿帽子を被ぎ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...本人の意嚮(いこう)さえたしかめるに及ばないと明言しました...
夏目漱石 「こころ」
...嚮後(きょうご)...
久生十蘭 「ひどい煙」
...モスクワへ電報で意嚮をただしたが...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...堅固な前列は右に方嚮(ほうこう)を転ずるや否や...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...国民の嚮導者(きやうだうしや)には非る也...
山路愛山 「明治文学史」
...他(ほか)お身内の意嚮(いこう)...
吉川英治 「新書太閤記」
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