...彼の意嚮(いこう)には頓着なく...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...テオドラ嬢の父は事毎に外相からの内諭で娘の意を嚮(むか)えるに汲々として弱り抜いていたが...
内田魯庵 「四十年前」
...嚮導艇(きょうどうてい)ヨカゼ号が...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...その嚮導艇ヨカゼ号から二キロメートルの後方に司令艇クロガネ号が居り...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...両者の意嚮(いこう)の間には...
太宰治 「花火」
...一時の気紛れから貴方がその唯一の嚮導の主義に背いてその女をお選びになったところで...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...善く働く作を自分の婿に択(えら)ぼうとしているらしい意嚮(いこう)を洩(もら)されたときに...
徳田秋声 「あらくれ」
...対政府防衛の議会であって対政府嚮導の議会ではない...
戸坂潤 「思想議会たるを知れ」
...近代的な人間嚮導の原則であるが...
戸坂潤 「思想動員論」
...(廿九年七月)伊藤侯の現在未来藩閥控制嚮に伊藤侯が...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...嚮に閣下の属僚等が不忠不臣の賊子とまで痛罵したる伊藤侯に対して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...崇拝してる嚮導(きょうどう)者であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...嚮導(きょうどう)者がなくなって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...影嚮石も厚い綿帽子を被ぎ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ラサフォードと一世紀にわたってキャベンディシュが世界の学界を嚮導した時代は英国の最盛期と一致するのであって...
中谷宇吉郎 「英国の物理学界と物理学者」
...断乎(だんこ)たる処分に出ようとする意嚮(いこう)をほのめかした...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...それまで領土にとどまって居れという千坂兵部の意嚮(いこう)はほぼ推察がつかないでもない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...幕廷の意嚮(いこう)をうけて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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