...噫、然(さう)だ、然だつけ、と思ふと、此過去の幻の如き巨人が、怎(どう)やら搖ぎ出す樣に見えた...
石川啄木 「葬列」
...まだ一分あるぞなどと噫(あゝ)徒目(だめ)だ...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「落葉」
...噫、われひとゝ尋(と)めゆきて、涙さしぐみかへりきぬ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...――噫(あゝ)遲(おく)れたり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...わが心根を悟りてしかの女(ひと)の眼に胸のうち、噫(ああ)、彼女(かのひと)にのみ内証(ないしよう)の秘めたる事ぞなかりける...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...噫(ああ)、冬枯や、法師めくかの行列を見てあれば、たとしへもなく静かなる夕(ゆふべ)の空に二列(ふたならび)、瑠璃(るり)の御空(みそら)の金砂子(きんすなご)、星輝ける神前に進み近づく夕づとめ、ゆくてを照らす星辰は壇に捧ぐる御明(みあかし)の大燭台(だいそくだい)の心(しん)にして、火こそみえけれ、其棹(さを)の閻浮提金(えんぶだごん)ぞ隠れたる...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...噫木魂精(こだま)よ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...噫(ああ))九分ののちに終ろうとしているし...
海野十三 「放送された遺言」
...村会の夜の集合!噫(ああ)! 一語以て後日(ごじつ)に寄す」と書いた...
田山花袋 「田舎教師」
...下戸與大人相逢道路、逡巡入草、傳辭説事、或蹲或跪、兩手據地、爲之恭敬、對應聲曰噫、比如然諾...
陳壽 「魏志倭人傳」
...噫(ああ)!(三月三十一日夜)(「舞台」一九三九年五月...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...噫槿花は黄昏を知らず...
正岡子規 「読書弁」
...噫あの砂山のかげできいたさざめき...
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...何のために鸚鵡や鏡を王宮に入れまいとするのか」「噫(ああ)...
夢野久作 「白髪小僧」
...――「噫...
夢野久作 「白髪小僧」
...噫...
夢野久作 「白髪小僧」
...噫、恐ろしい...
夢野久作 「白髪小僧」
...つい今日まで噫(おくび)にも出さずにいたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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