...噫(あゝ)公私情盡せり...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...噫、淺間しい!恁(か)う思ふと渠は、ポカンとして眠つて居る佐久間の顏さへ見るも厭になつた...
石川啄木 「病院の窓」
...噫(ああ)非常の人...
石原純 「平賀源内」
...何か、聞きゃ、河野の方で、妙の身体(からだ)に探捜(さぐり)を入れるのが、不都合だとか、不意気(ぶいき)だとか言うそうだが、」噫(ああ)、礼之進が皆饒舌(しゃべ)った……「意気も不意気も土百姓の知った事かい...
泉鏡花 「婦系図」
...さらば噫(あゝ)わが唇の裸の花は眞(まこと)を言はず...
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「エロディヤッド」
...噫けふもなほ俤(おもかげ)にして浮びこそすれ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...鈴蘭のやうな薔薇(ばら)の花、アカデエモスの庭に咲く夾竹桃(けふちくたう)に絡(から)んだ旋花(ひるがほ)、極樂の園にも亂れ咲くだらう、噫、鈴蘭のやうな薔薇(ばら)の花、おまへは香(にほひ)も色(いろ)もなく、洒落(しやれ)た心意氣(こゝろいき)も無い、年端(としは)もゆかぬ花だ、僞善(ぎぜん)の花よ、無言(むごん)の花よ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...噫衰殘(すゐざん)の妹君よ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...噫(あゝ)今は越方(こしかた)となりし辛(つら)き長き途(みち)よわれたゞ孤(ひとり)なりしその日よ...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...私は野原を走つて行つた……私は希望を唇に噛みつぶして私はギロギロする目で諦めてゐた……噫(ああ)...
中原中也 「山羊の歌」
...噫(おくび)にも出さなかった...
夏目漱石 「門」
...噫、あ! なんて酷いことをしやがるのだ! 頭からは冷水をぶつかけやがる! 奴らは情けもなければ、容赦もなく、てんでおれの言ふことなんか取りあげないのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...噫(ああ)! この世の中では...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...噫! そんな説をなす人たちこそ間違っている...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「噫(ああ)我赤心欲報国」と起し...
本庄陸男 「石狩川」
...噫吁戯(あゝあゝ)...
牧野信一 「浪曼的月評」
...立志編を作りて曰く噫男児不レ学則已...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...噫(ああ)、兄は鉄になった...
夢野久作 「白髪小僧」
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