...』竹山は口を噤(つぐ)んで渠の顔を見た...
石川啄木 「病院の窓」
...私を瞞(だま)すことは出来ないよ」わたしは話のしようがなくなって口を噤んで立っていると「全くね...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...口を噤んでしまえば何もきくことは出来ない...
上村松園 「眉の記」
...そのまま口を噤んでしまった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...慌(あわ)てて口を噤(つぐ)んだが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...思ひありげに口を噤みきりであつた...
徳田秋聲 「彷徨へる」
...大井増二郎は口を噤んでしまいました...
豊島与志雄 「崖下の池」
...むっと口を噤んで...
豊島与志雄 「変る」
...」幾代はいい出して、急に口を噤んだ...
豊島与志雄 「子を奪う」
...」彼は口を噤んだが...
豊島与志雄 「自由人」
...」そして彼女は暫く口を噤みましたが...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...啓介も口を噤んだ...
豊島与志雄 「二つの途」
...」言いかけて、私は口を噤んだ...
豊島与志雄 「紫の壜」
...「お前は僕を家から追い出したいんだろう!」しまいには口を噤むより外に仕方がなかった...
豊島与志雄 「理想の女」
...暫く口を噤んでいたが...
豊島与志雄 「別れの辞」
...「船が……」と言ったものから真先に口を噤(つぐ)んでしまって真暗な中に...
中里介山 「大菩薩峠」
...細君はそれぎり口を噤(つぐ)んだ...
夏目漱石 「道草」
...かう?」妹は嚴(いか)つく口を噤んで黒瞳(くろめ)を相手の顏へ据ゑたが...
正宗白鳥 「假面」
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