...」大殿樣は三度口を御噤(おつぐ)みになりましたが...
芥川龍之介 「地獄變」
...今度は平太夫も口を噤(つぐ)んで...
芥川龍之介 「邪宗門」
...」若者はまた口を噤(つぐ)んで...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...」近藤は執念(しゅうねん)深く口を噤(つぐ)んで...
芥川龍之介 「路上」
...慷慨(かうがい)に堪へないやうな顔をして口を噤(つぐ)んだ...
石川啄木 「葉書」
...周章(あわ)てて口を噤んだのだ...
海野十三 「地球発狂事件」
...沈痛な面持をしてちょっと口を噤んだ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...彼はちょっと口を噤んだが...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...女はろくにわけをもいわずただ頑強(がんきょう)に口を噤(つぐ)んでいるばかりである...
近松秋江 「黒髪」
...口を噤(つぐ)んでしまったのだが...
徳田秋声 「仮装人物」
...そしてわくどう爺はそれについて一切口を噤んでいた...
豊島与志雄 「蝦蟇」
...彼は口を噤んだ...
豊島与志雄 「子を奪う」
...それで重夫もそれきり口を噤んだ...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...……」昌作は口を噤んだ...
豊島与志雄 「野ざらし」
...ふいと下を向いて口を噤んでしまひました...
南部修太郎 「S中尉の話」
...押し返して訊いても執念(しふね)く口を噤んで...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...」フロルスは疲れたらしい様子で口を噤(つぐ)んだ...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
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