...」と噛みつくやうにいふ...
薄田泣菫 「茶話」
...」と噛みつくやうに言つて...
薄田泣菫 「茶話」
...そして顔を見ると直ぐに噛みつくやうに言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...噛みつく犬と噛みつかない犬とを一瞥して見わける技能...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...噛みつくやうな眼が房一をぢつと見下してゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...石を投げ、噛みつくと、よそから口説(くぜつ)の多い克子の向こう見ずな振舞が、ただ持前の負けぬ性質からだけではなく、不具の子に与えられた武器なのだと思い、それで克子をとがめだてはできないのだぞと、大人の心の動き方だけで、むきになって、克子の敵と向かい合っているとき、克子は草履をかくされればはだしになって歌をうたっている...
壺井栄 「赤いステッキ」
...どうして一見の人にガミガミ噛みつくのだか...
中里介山 「大菩薩峠」
...お秋さんの側に寢て居た白犬が其子の足もとへ突然噛みつく樣に見えた...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...「娘の喉笛に噛みつくなんて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鱶が噛みつくといっぺんに伸び...
久生十蘭 「ノア」
...がみがみとまるで噛みつくような劔幕でまくしたてる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...牙(は)を剥(む)いて噛みつくに相違ないのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いきなり噛みつく様な声を出して云った...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...わきに寄る)省三 ……(さきほどから噛みつくような眼を光らして須永を睨んでいたのが...
三好十郎 「冒した者」
...よく草むらで捕えるときに指さきに噛みつくが...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...あの噛みつくような荒々しい吠え声は心配するに及ばない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...噛みつくように蛮刀を揮ってくる...
吉川英治 「三国志」
...悲鳴を上げて、犬は腹を見せて仆れた、しかし、屈しないのだ、すぐにまた、噛みつくように、山伏の後を追う...
吉川英治 「親鸞」
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