...吝嗇(しみつたれ)な金持の爺(ぢぢい)が己の財産を勘定して見る時の様に...
石川啄木 「雲は天才である」
...それから『吝嗇爺』の叢書の中にドイツ文学の仏訳のものがある...
大杉栄 「獄中消息」
...吝嗇(りんしょく)の事や...
太宰治 「恥」
...予が社会よりは吝嗇漢(りんしょくかん)と罵(ののし)られ...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...吝嗇(りんしょく)なその家ではそうした残り肴をとられても口ぎたなく罵(ののし)られるので...
田中貢太郎 「皿屋敷」
...ブラシュヴェルは大変吝嗇(けち)だしさ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この老人は吝嗇(けち)と罵(ののし)られるほどに汚い貯め方をするのでもありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...島田は吝嗇(りんしょく)な男であった...
夏目漱石 「道草」
...妻(さい)の御常は島田よりもなお吝嗇であった...
夏目漱石 「道草」
...彼を支配したのは決して吝嗇でも貪慾でもなかったのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あなたならその男になにを用いろとおっしゃいますか?』とその吝嗇家がきいたんですね...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...吝嗇(けち)な奴も婬乱な人も生まれるので...
南方熊楠 「十二支考」
...因業貪欲吝嗇の内心を...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...平生人には吝嗇(りんしょく)と言われるほどの...
森鴎外 「高瀬舟」
...吝嗇こうなればもう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...いつも吝嗇のにおいがする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...使いぶりも吝嗇(りんしょく)に近いほどしみったれていた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...吝嗇家は消費しないことによって租税を避け得よう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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