...吝嗇(しみつたれ)な金持の爺(ぢぢい)が己の財産を勘定して見る時の様に...
石川啄木 「雲は天才である」
...吝嗇(しみつたれ)な金持の爺が己の財産を勘定して見る時の樣に...
石川啄木 「雲は天才である」
......
巌谷小波 「こがね丸」
...吝嗇家(しみつたれ)6・6(夕)俳優中村梅玉の楽みは...
薄田泣菫 「茶話」
...主人の吝嗇(りんしょく)の故なり...
太宰治 「花吹雪」
...予が社会よりは吝嗇漢(りんしょくかん)と罵(ののし)られ...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...正直一轍の吝嗇漢(けちんぼ)が一度汚(けが)した墓をまた堀返しつつあるのを見かけたのであった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...吝嗇者(りんしょくもの)の日済(ひなし)を督促(はた)るように...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...感情を奔放さした吝嗇家(りんしょくか)ほど激しい浪費をなすものはなく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さほど野呂間(のろま)にも見えず華美(はで)好きでも吝嗇でもない...
永井荷風 「或夜」
...わが父常に美衣を購ふに嗇(やぶさか)ならざりしかばわれ宛ら宮廷の詩人の如くに奢るを得たり...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...それが七両に減りましたが――」「たいそう少ないようだが」「ヘエ――」「お前のお神さんは手伝っていたわけじゃないのか」「お手伝いも致しましたが――」女主人お米の徹底した吝嗇(りんしょく)振りはさすがに和助の口から言い兼ねた様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...吝嗇漢というものの心情を解していないからです...
久生十蘭 「金狼」
...想像も出来ないくらいの吝嗇漢(けちんぼ)でな...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...吝嗇漢となって三月分の頁をかぞえあげます(まだきょうとあしたがのこっているが 668 頁...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あるいは吝嗇(りんしょく)を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...吝嗇(りんしょく)な客ほど彼をひいきにする...
山本周五郎 「青べか物語」
...使いぶりも吝嗇(りんしょく)に近いほどしみったれていた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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