...父の變哲ぶりに喫驚なさらないで濟むでせう...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...喫驚(びっくり)した眼をきょろきょろさせ物も云わないで軒口ヘ飛んで出た...
伊藤左千夫 「姪子」
...やっぱり喫驚しているね...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...喫驚(びっくり)する程大きくなり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...小娘にしては喫驚するような嬌態(しな)をしてみせた...
豊島与志雄 「悪夢」
...」と云って彼女は喫驚したような眼付をした...
豊島与志雄 「運命のままに」
...その根の上で喫驚したように揺れながら...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...」と今度は私が喫驚した低い声で答えました...
豊島与志雄 「香奠」
...喫驚して顔を挙げると...
豊島与志雄 「野ざらし」
...あたし喫驚して、いろいろ恐い夢の話を、一生懸命に、教った通り話したの...
豊島与志雄 「古井戸」
...秀子は喫驚したように眼を見張って彼を顧みたが...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...一寸引つ立てて見たら重いのに喫驚(びつくり)した...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...また喫驚(びっくり)...
水野葉舟 「テレパシー」
...子が喫驚(びっくり)する位細々しい事まで話して聞かせて居たが...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...その子を喫驚させた口元については気のついた者もないらしかった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...ひろ子は少し喫驚(びっくり)した...
宮本百合子 「高台寺」
...私も是をドヂョウ汁と謂って食わされて喫驚(びっくり)した...
柳田国男 「木綿以前の事」
...この女に行逢(ゆきあ)って互いに喫驚(びっくり)したという話である...
柳田国男 「山の人生」
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