...(三)○うつかりしながら家の前まで歩いて來た時、出し拔けに飼ひ犬に飛着かれて、「あゝ喫驚した...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...そのいたましい脚に手を支えながら暫くぶりに見た居士の顔は全く死相を現じていたのに余は喫驚した...
高浜虚子 「子規居士と余」
...小娘にしては喫驚するような嬌態(しな)をしてみせた...
豊島与志雄 「悪夢」
...今朝いきなり、お祖母ちゃまだのお母ちゃまだのと云うものですから、喫驚しましたわ...
豊島与志雄 「子を奪う」
...その時ふと自分の方に向いた彼女の眼の中に孝太郎はちらと昨日の感覚を見出して喫驚(びっくり)した...
豊島与志雄 「囚われ」
...彼は喫驚して打消した...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...」その大きな笑い声になお喫驚して...
豊島与志雄 「裸木」
...あんなに喫驚するくらいですから...
豊島与志雄 「白血球」
...喫驚(びっくり)した眼付で彼の顔を眺めた...
豊島与志雄 「反抗」
...座敷の方を見ると……喫驚した...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...自分でも喫驚して...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...お父さんはまた喫驚なすったようでしたわ...
豊島与志雄 「未来の天才」
...私は喫驚して立ち止った...
豊島与志雄 「理想の女」
...「今日はあなたを喫驚さしてあげるわ...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...二郎さん喫驚(びっくり)したでしょう」といった...
夏目漱石 「行人」
...自分は喫驚(びっくり)した...
夏目漱石 「行人」
...喫驚(びっくり)するじゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...相手はひどく喫驚したやうに立どまつた...
原民喜 「二つの死」
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