...常にない智惠子の此擧動に喫驚(びつくり)して...
石川啄木 「鳥影」
...爺喫驚(びつくり)して「竿持ツて来るのは止めるから...
石川啄木 「漂泊」
...喫驚(びっくり)して急いで門を開けた...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...喫驚して立止ってしまった...
豊島与志雄 「悪夢」
...彼女は喫驚して飛び起き...
豊島与志雄 「悪夢」
...喫驚して立上りかけた...
豊島与志雄 「叔父」
...その足がぬっと前へ出たので喫驚した……が...
豊島与志雄 「月明」
...」と妻は喫驚しました...
豊島与志雄 「香奠」
...そして自分でもその声の大きいのに喫驚した...
豊島与志雄 「蘇生」
...」富子はこう云って自分でも喫驚したように一寸呼吸を止めた...
豊島与志雄 「囚われ」
...あんなに喫驚するくらいですから...
豊島与志雄 「白血球」
...涙ぐんでる眼が鋭い光を放ってるのに、更に喫驚した...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...恐(こわ)くって……ほんとに喫驚したわ...
豊島与志雄 「未来の天才」
...室(へや)の戸を軽(かる)く叩く物音に自分は喫驚(びつくり)して夢から覚めた...
永井荷風 「海洋の旅」
...西瓜がなくなって雑談に耽りはじめた時「あれ」と一人が喫驚したようにいった...
長塚節 「太十と其犬」
...さうして私は松の根方に一人の女の俯伏して居るのを見て喫驚した...
長塚節 「隣室の客」
...政子さんがもう一遍喫驚して思わず目を大きくしたほど...
宮本百合子 「いとこ同志」
...何心なく立って居たお久美さんは喫驚(びっくり)してお関を見ると始めてその気持が分って...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
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