...話を聴いていた四人の者は喫驚(びっくり)して阿Qの方を見た...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...この女のような顔の持主が也有(やゆう)の再来かと疑われる名文章の作者だと聞いて喫驚してしまった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...喫驚(びっくり)して見ると...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...その時の喫驚(きっきょう)御察しくださるべく候...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...松本さんは喫驚したように時計を見て...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...」義姉さんは私の様子に喫驚して...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...「おばーけ!」繁は喫驚して母の膝に寄り縋りました...
豊島与志雄 「影」
...彼は喫驚して飛び上った...
豊島与志雄 「子を奪う」
...我ながら喫驚した...
豊島与志雄 「反抗」
...私喫驚しちゃったの...
豊島与志雄 「変な男」
...喫驚して手を引込める間に...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...一寸引つ立てて見たら重いのに喫驚(びつくり)した...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...六樹園は喫驚(きっきょう)して客の顔を見つめた...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...その瞬間には飛びあがるほど喫驚(びつくり)した...
牧野信一 「黄昏の堤」
...二人は大へん喫驚(びつくり)しました...
宮原晃一郎 「漁師の冒険」
...牛が喫驚(びっくり)すると川にはまるから頼みますぞと呶鳴(どな)った...
室生犀星 「津の国人」
...時と場合によると喫驚(びつくり)するくらゐ素早いことがあつた...
室生犀星 「めたん子傳」
...小さい百合子さんが喫驚(きっきょう)した顔をして私を見つめていた...
若杉鳥子 「旧師の家」
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