...喜助は、重い足をひきずるようにして、叔父の家の二階へ、帰って行った...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...こちらから見ると、喜助は、なにかしきりに耳を傾けて物音を聞いているらしい様子であった...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...喜助の注文どおりに中々爆発は起らなかった...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...どこへ隠した」「…………」「番頭の喜助はどんな意趣で殺した」「…………」「どうして殺した」「匕首(あいくち)で殺しました」「その匕首はどこへやった」「…………」「おいおい嘘を吐くなら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...喜助は養子かな、それとも手代かな、良い男ではあるが、お紋と少しも似て居ない」「へエ、天眼通ですね」「二十七の若い者が、少しばかり足が惡いにしても、旗本屋敷へ御宰に入り込むなどといふのは、外に目的(めあて)がなきや嘘だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...老番頭の喜助が留守をしてゐるので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...喜助の財産の観念にもユウタナジイのことにも興味をひかれている...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...金吾 そ、そ、そんな、お豊さん! ちがうと言ったら、俺あ、そんな――壮六 見ろっ! ケツ! そう言われただけで、まるっきし顔の色変えちまって、そのテイタラクだ! 俺あ腹が立つんだ、クソ! 馬鹿クソ野郎の金吾め、立って見ろ! なんだあんな情無し女の一人や二人! そもそもだな、そもそも、この――(ホントに怒って食卓の上の皿小鉢をガチャガチャ言わせて、立ちかける)お豊 まあまあ壮六さんよ!喜助 (隣室)やかましいやいっ! 馬流へんのドン百姓が、コナカラ酒にくらい酔やがって、てっ、やかましいぞっ!おしん 喜助さん、そんな、あんた――壮六 なによおっ!(カーッとなって)畜生め、さっきから黙って聞いてりゃ、馬流のドン百姓がどうしたとっ? (ガタン、ピシンと障子を押し開けて廊下へ)出て来う、相手になってやらあ! バクチ打ち野郎! 出てうせろっ!喜助 ようし!(これもガラッ、ピシリ、ドタバタと廊下に飛び出した音)ドン百姓だからドン百姓と言ったんだっ! 野郎っ、海尻の喜助を知らねえかっ!(と、いきなりパシンと壮六の顔をなぐつた音)おしん あれ、誰か来てえっ! 喜助さん、よして!壮六 (ドタンと倒れて)やりやがったな、畜生っ!喜助 やったが、どうした! この、これでもかっ! ドン百姓! こらっ!(喧嘩はこの方が数段うまいようだ、ひどく酔っている壮六をつづけざまになぐりつけて、馬乗りになる)壮六 ううっ! ちしょうっ! ううん!(と唸って手足をバタバタさせる)お豊 やめてっ! 喜助さんっ、そんな、酔ってる人を、そんな、やめてっ!喜助 へっ、ドン百姓のくせに、きいた口を叩くからよ! やいっ、起きて見ろ、この!(と又なぐる)金吾 おい、喜助さんとかよ、もうやめねえか!壮六あ酔ってるんだ...
三好十郎 「樹氷」
...この!喜助 うう! ふう! うう!(のびてしまったらしい)おしん もう...
三好十郎 「樹氷」
...喜助 ……ようし! よしっ! お豊...
三好十郎 「樹氷」
...私がこうして喜助んとこにかたづいて...
三好十郎 「樹氷」
...喜助 (土間におりながら)とんかく...
三好十郎 「樹氷」
...こん畜生め!喜助 あっはは...
三好十郎 「樹氷」
...庄兵衞は今さらのやうに驚異の目をつて喜助を見た...
森林太郎 「高瀬舟」
...喜助は其苦を見てゐるに忍びなかつた...
森林太郎 「高瀬舟」
...それは喜助には身に係累がないのに...
森鴎外 「高瀬舟」
...「はい」と答へた喜助も...
森鴎外 「高瀬舟」
...この時庄兵衛は空を仰いでいる喜助の頭から毫光(ごうこう)がさすように思った...
森鴎外 「高瀬舟」
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