...さぞ喉(のど)をならして喜ぶだらう...
芥川龍之介 「動物園」
...などと言って悲しませて喜ぶこともあった...
海野十三 「火星兵団」
...あまり人の喜ぶような目出たい説でもないゆえ...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...ただおどかしてかみ殺しては喜ぶのです...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...傷つけられて喜ぶ変態者も多いようだからかなわぬ...
太宰治 「如是我聞」
...必ずしも喜ぶ可き成功なりと認む可からざるに於てをや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...いつも間諜(スパイ)が喜ぶ待ち甲斐のある報酬をジャヴェルに与え...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いかにも風土の恵みを喜ぶがやうに威勢好く其葉を舒(のば)してゐる...
永井壮吉 「冬日の窓」
...見物も存外おだやかな解決を喜ぶ者もあれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...予期しなかったことだけに互に奇遇を喜ぶような気持になって...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...大多数の道民は喜ぶのである...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...大岡裁きを喜ぶものである...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...亡くなつた娘さんも喜ぶだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんなに喜ぶか知れやしませんよ」「年増でも新造でも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「旗本退屈男」は、去年やった「水戸黄門」の、又輪をかけた程のアチャラカで、梅坊主復活ともいふべきムザン物だが、客は大いに喜ぶ、いやんなる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ボーシスばあさんとフィリーモンじいさんとが一番喜ぶかを知っていたどこかの親切な人が...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...久慈は二人の結婚の斡旋を喜ぶ位置に変っているのである...
横光利一 「旅愁」
...確かに喜ぶべきことである...
和辻哲郎 「院展遠望」
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