...概(がい)して野蛮人は人を恐怖せしむるが如きものを表現して喜ぶ傾向を有するのである...
淡島寒月 「土俗玩具の話」
...とにかくわれ/\の喜ぶ「雅致」と云うものの中には幾分の不潔...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...どんなに喜ぶだらう!東京の子が青紫蘇や茗荷の子を摘んでくれた...
種田山頭火 「行乞記」
...寧ろ他の意中を曲解するを喜ぶの批評家多きがゆゑに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...切符さえもって来てもらえれば――切符が紙幣(さつ)ならなお喜ぶだろうがね...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...喜ぶであろうが――」じっと...
直木三十五 「南国太平記」
...肖像画などを見てよく似ているといって喜ぶ世界である...
中井正一 「美学入門」
...とにかく大変人は模倣を喜ぶものだということ...
夏目漱石 「模倣と独立」
...貴方の心は常に生命を救い全てが喜ぶように使い...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...井上流大筒の無事を喜ぶ半十郎の顔には...
野村胡堂 「江戸の火術」
...かえって喜ぶお染のようなのもあるよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...首つ玉へ噛(かぢ)り付いて己れはそれぎり徃生(わうじよう)しても喜ぶのだが...
樋口一葉 「わかれ道」
...和歌にて「人もなし」「影もなし」というは「も」に意味なけれど「……人もありけり」といえば世の中を喜ぶ人もあるが世の中を厭(いと)う人もあるというように相対物ある場合が多きやに覚え候...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...また彼等は他人のいはゆる成功や英雄的行為によつて徒らに感激させられることを喜ぶのではない...
三木清 「日記と自叙伝」
...それで一度で通過するのを喜ぶのである...
森鴎外 「あそび」
...女色に迷うお手本のトリスタンなんぞを聞いて喜ぶのである...
森鴎外 「余興」
...(四月十八日)五月一日(にち)欧洲人の喜ぶ五月第一日(プルミエエル・メエ)を僕も面白く暮(くら)したいと思つて居たら...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...異種族が最も光栄として喜ぶ位階栄爵(いかいえいしゃく)などを朝廷の名をもって彼に贈与してあるので...
吉川英治 「三国志」
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