...当時の関東軍参謀は今日考えられるように人々の喜ぶ地位ではなかった...
石原莞爾 「戦争史大観」
...8.お醫者なら、吾々がみんな病氣になつたら、それだけ患者がふえるのだから、喜ぶだらう...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...職工らも今日から良いパンを食べられて喜ぶだろうな...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...僅かしか働かないならば誰でも喜ぶものでありますが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...勝手に寝ころばして置いて貰うのを喜ぶと云った有様であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私は家庭争議の起らなかつたことを喜ぶと同時に...
種田山頭火 「其中日記」
...世人が史学に注目するに至れるは頗(すこぶ)る喜ぶべきの観あり...
津田左右吉 「史論の流行」
...文学にしても枕詞やかけ言葉を喜ぶような時代は過ぎている...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...しかしこれは空風(からかぜ)が吹いて桶屋が喜ぶというのと類似の詭弁(きべん)に過ぎない...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...喜ぶべからざる変質から発生した...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...余は浮世絵師が実地の観察の及ばざる処を補ふにしばしば戯作者風の可笑味(おかしみ)多き空想を以てし半(なかば)支那半(なかば)西洋の背景に浮世絵在来の粉本に基(もとづ)ける美人を配合するなぞかへつて能く怪訝(かいが)好奇の感情を表白せる事を喜ぶ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...夏姫は別に大して喜ぶ風も見せずに...
中島敦 「妖氛録」
...外国からペストの種を輸入して喜ぶ国民は古来多くあるまいと考える...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...日本文学の中にこのたけ高き歌あるを喜ぶなり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...自分は此の見てゐても恥しい戲曲の終りを喜ぶ安心と共に「藝術座」の強味を認め得た...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...みんなはさぞかし喜ぶでしょう...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...ひとり喜ぶ米国人の顔が浮んで来た...
横光利一 「上海」
...彼は他人の弱所を突いて喜ぶ...
和辻哲郎 「転向」
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