...僕にはアノ男と君の外に友人といふものは一人も無いんだから喃(なあ)...
石川啄木 「雲は天才である」
...『源作が酒と博奕を止めて呉れると喃(なあ)!』と...
石川啄木 「刑余の叔父」
...『年を老(と)ると駄目です喃(なあ)...
石川啄木 「鳥影」
...喃(なあ)、君、那(あんな)豪(えら)い馬が内地になんか一疋だツて居るもんか...
石川啄木 「漂泊」
...お定ツ子ア遙(ぐつ)と美(え)え女子(をなご)になつた喃(なあ)...
石川啄木 「天鵞絨」
...『汚ねえ乞食(ほいど)だでア喃(なあ)...
石川啄木 「二筋の血」
...我(わ)れと我(わ)が不安の思いを増す様な話を暫(しばら)く喃々(なんなん)した...
伊藤左千夫 「大雨の前日」
...脂ぎつた女の靈媒と喋々喃々の時間を...
海野十三 「心靈研究會の怪」
...横笛、今はとて、涙に曇(くも)る聲(こゑ)張上(はりあ)げて、『喃(のう)、瀧口殿、葉末(はずゑ)の露とも消えずして今まで立ちつくせるも、妾(わらは)が赤心(まごゝろ)打明けて、許すとの御身が一言(ひとこと)聞かんが爲め、夢と見給ふ昔ならば、情(つれ)なかりし横笛とは思ひ給はざるべきに、など斯くは慈悲なくあしらひ給ふぞ、今宵ならでは世を換へても相見んことのありとも覺えぬに、喃(のう)、瀧口殿』...
高山樗牛 「瀧口入道」
...喃(のう)、瀧口殿、最早(もは)や世に浮ぶ瀬もなき此身、今更惜(を)しむべき譽もなければ、誰れに恥づべき名もあらず、重景が一期(ご)の懺悔(ざんげ)聞き給へ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...「好(い)い喃(なあ)」二人はかわる/″\景(けい)を讃(ほ)めた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...こんなに小汚なくなったが喃(のう)――」ヌケヌケと青髭の跡をさすって笑う不敵さ...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...何やら喃々(ひそひそ)と語る声や...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...喃々(なんなん)としてお喋舌(しゃべり)をするのです...
野村胡堂 「法悦クラブ」
...T「敵討であろう喃?」エッ? と乞食は分らないが...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...阿会喃(あかいなん)には...
吉川英治 「三国志」
...みな董荼奴や阿会喃のようになって行ったらどうするか」「俺ひとりでも戦ってみせる」「ははは...
吉川英治 「三国志」
...阿会喃を取りかこみ...
吉川英治 「三国志」
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