...啖呵(たんか)を切り出した所は豪勢だがの...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...葡萄酒を取り來りて我に飮啖(いんたん)せしめ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...たちまち朱筆の一棒を啖(くら)うだけで...
泉鏡花 「薄紅梅」
...この腕白(わんぱく)猫めは頗(すこぶ)る健啖家で...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...これから一つ詩人の健啖を祝さうぢやありませんか...
薄田泣菫 「茶話」
...そうポンポン啖呵(たんか)がきれないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日までに命を取られた奴が……」ここで道庵十八番の啖呵(たんか)を切り出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...楚人(そじん)これを作って漢人啖(くら)う――と白雲がわけもなく納まって……やれやれ...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんなやさしい肉体を啖(くら)はんとするその時に……さて彼女に...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...我々のは舟中の食啖に上すべき香魚を獲て...
中村憲吉 「三次の鵜飼」
...陰惨な荒(すさ)み切った淫売宿の内儀が此の位の啖呵(たんか)を切ったからとて些も不思議は無いので...
西尾正 「陳情書」
...啜(すす)り啖(くら)い...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...啖呵(たんか)を切ったところで...
火野葦平 「花と龍」
...生ながらその肉を啖(くら)わなければこの熱腸が冷されぬと怨みに思ッている昇に...
二葉亭四迷 「浮雲」
...その辺の大都フェスの諺に口ばかり剛情な怯者を詈(ののし)って汝はアグラの獅ほど勇なり犢(こうし)にさえ尾を啖(く)わるべしというとある...
南方熊楠 「十二支考」
...のち罪獲て有司(やくにん)その人を獅に啖わすとちょうど以前刺を抜いてやった獅であって一向啖おうとせず...
南方熊楠 「十二支考」
...講談本で読んだ通りの啖呵を切ると...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...ホントウに啖付(くいつ)いてもよござんすか……ってスゴイ顔をして轟さんにお迫りになったそうですね」「……………」「私はまだまだ色々な事を知っているのですよ...
夢野久作 「二重心臓」
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