...葡萄酒を取り來りて我に飮啖(いんたん)せしめ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...たちまち朱筆の一棒を啖(くら)うだけで...
泉鏡花 「薄紅梅」
...面啖(めんくら)つて...
泉鏡太郎 「艶書」
...強(し)いて名を附ければ啖陰性(たんいんせい)という余り多くない病気だと合田氏は診断している...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...火食を知らぬ生肉を啖(くら)い自然のままの木の実の味しか知らぬこの少年には...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...趙季和(しょうきわ)という男がそれを知って反対(あべこべ)にその餅を老婆に啖わして老婆を驢にしたという話で...
田中貢太郎 「怪譚小説の話」
...「これでも啖(くら)え」蛇は岡本の顔へ当って畳の上へ落ちた...
田中貢太郎 「春心」
...妖怪の方から勝手に啖(く)いついたまでで...
田中貢太郎 「轆轤首」
...そのお流れをみんな健啖(けんたん)な道化師の玉が頂戴(ちょうだい)するのであった...
寺田寅彦 「備忘録」
...駒井能登守に対してさえポンポン啖呵(たんか)の切れる米友が...
中里介山 「大菩薩峠」
...後を跟(つ)けて来たんならもうお帰り」「ヘエ――」「何て間抜けな狼(おおかみ)だろう」「あッ」虹のような啖呵(たんか)を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鉄火で阿婆擦(あばず)れで男のように啖呵(たんか)を切るお町と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思ひ切り啖呵(たんか)を切るか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...紅葉と目こすりなます普茶料理に見せた健啖紅葉山人の逸話は...
山本笑月 「明治世相百話」
...啖の取りづめである...
横光利一 「寢たらぬ日記」
...啖呵負(たんかま)けがしたようにほうほうのていで引きさがりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...二の腕の入墨を覗かせながら啖呵(たんか)を浴びせて来た...
吉川英治 「剣難女難」
...そんな啖呵(たんか)をきる度胸になったんだから……」「そうさ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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