...啖を?――しかしそれは啖ではなかつた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...女の啖呵(たんか)が鋭く裂かれた...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...ほんとに啖(くい)ついたな...
泉鏡花 「活人形」
...「あなた方は私の健啖(ものくひ)のいいのに吃驚(びつくり)なすつていらつしやるやうですが...
薄田泣菫 「茶話」
...今ごろはヒリッピンあたりで活躍しているんだぞと啖呵をきった...
「草藪」
...火食を知らぬ生肉を啖(くら)い自然のままの木の実の味しか知らぬこの少年には...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...まさしく人肉啖食だ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ここで得意の米友流の警句と啖呵(たんか)とが口を突いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここで啖呵(たんか)と素槍(すやり)の火花が散るべき場合だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...啖呵を切るには適していないので...
中里介山 「大菩薩峠」
...犬がつるんだんじゃねえやい」「其処で啖呵(たんか)を切ったって物笑いになるだけよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真に烈しい啖呵をきりながら...
牧野信一 「捜語」
...朋輩(ほうばい)が片端から啖わるるを見...
南方熊楠 「十二支考」
...心肝二臓を啖(くら)うぞと言うたので...
南方熊楠 「十二支考」
...骨折り賃として硬い骨を噛(かじ)り麁末(そまつ)な肉を啖(くら)うべく...
南方熊楠 「十二支考」
...初めてのお客に向って「アンタが何ナ……妾(わたし)に盃(さかずき)指すなんて生意気バイ」と啖呵(たんか)を切りますと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...健啖(けんたん)天下一一黄河をわたり...
吉川英治 「三国志」
...みな主体に叛(そむ)いてわが身をわが歯で啖(く)いはじめました」問「世間の蔭口では...
吉川英治 「私本太平記」
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