...或は騾馬の如く唯々として荷を運び...
豊島与志雄 「砂漠の情熱」
...帰ろうかとも思うんです」「それじゃごいっしょに参りましょうか」「ええ」余は再び唯々として...
夏目漱石 「草枕」
...聖徳太子は、唯々として、蘇我氏の命にしたがっていた...
蜷川新 「天皇」
...唯々として服従していた蘇我氏もまた...
蜷川新 「天皇」
...そうして、政府とその政党とは、「敗戦国は、敵国の申し出た条約案に、唯々として、ただサインするのみである...
蜷川新 「天皇」
...私は、目賀田氏の人物に非凡のところがあるのをみとめて、唯々として、その命にしたがっていた...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...唯々として列を正して出てしまつた...
平出修 「逆徒」
...唯々としてそれを招き入れたのが南部藩の盛岡...
本庄陸男 「石狩川」
...新聞記者また唯々としてその前に拝伏す...
正岡子規 「従軍紀事」
...それで唯々として新徴組であるといっていたほど...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
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