...胸線が早く変質すると、五六歳の子供が大人のとおりに成熟し、副腎に故障があると、皮膚に色素が溜って、唐金色になる...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...其の當時の大塚氏邸に唐金の飾り鋲の澤山ついてゐる昔風の門があつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...唐金(からかね)の火鉢の縁にあたる煙管の音が...
徳田秋声 「爛」
...八数寄屋(すきや)橋の唐金(からかね)の擬宝珠(ぎぼしゅ)は...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...唐金(からかね)の六匁玉の鉄砲とか...
中里介山 「大菩薩峠」
...路(みち)を隔てた真ん向うには大きな唐金(からかね)の仏様があった...
夏目漱石 「道草」
...彼はまたこの四角な家と唐金の仏様の近所にある赤い門の家を覚えていた...
夏目漱石 「道草」
...疣(いぼ)だらけの唐金(からかね)の火鉢に手を翳(かざ)していた...
夏目漱石 「門」
...疣(いぼ)だらけの唐金(からかね)の火鉢(ひばち)に手(て)を翳(かざ)してゐた...
夏目漱石 「門」
...唐金(からかね)の鍋(なべ)に白(しろ)みを掛けるようなもので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...唐金(からかね)だってね...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...」彼女は再び唐金ののべ棒を手に取って見せた瞬間...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...その額はやはり柴忠さんの工夫で厚い硝子張りの箱に封じた上から唐金(からかね)の網に入れて...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...いの一番に飛び出したのは真(ま)っ黒々(くろくろ)の唐金(からかね)のお釈迦様でした...
夢野久作 「雪の塔」
...金網のかかっている大きな唐金(からかね)の火鉢である...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...唐金(からかね)の水盤らしいものにさわった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...右手(めて)につかんでいた唐金(からかね)の水盤...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...金網のかかっている大きな唐金(からかね)の火鉢である...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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