...彼はもう寝室の唐戸(からど)を足で蹴明けて廊下に出てゐた...
有島武郎 「An Incident」
...向って右の方(かた)に唐戸一枚隔てたる夫人堂の大(おおい)なる御廚子(みずし)の裡(うち)に...
泉鏡花 「一景話題」
...丹塗(にぬり)の唐戸は...
泉鏡花 「薄紅梅」
...西洋間の窓並びに唐戸の枠は蝦夷松...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...玄關のがらす唐戸を這入つた十疊敷きの室の横にある帳場の格子前で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...唐戸を排して氷峰の部屋へ行かうとすると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...唐戸をお締めになりました...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...唐戸市場を見物する...
種田山頭火 「其中日記」
...唐戸から船で大里へ...
種田山頭火 「其中日記」
...唐戸から電車で長府の楽園地へ...
種田山頭火 「其中日記」
...唐戸で十銭の朝飯を詰め込み...
種田山頭火 「道中記」
...唐戸(からと)のような大きな障子が...
中里介山 「大菩薩峠」
...唐戸(からど)だの扉(ドア)だのの装飾はどこにも見られなかった...
夏目漱石 「明暗」
...吉田の法師は」「は」何げなく主膳はさかいの唐戸(からと)を開けた...
吉川英治 「私本太平記」
...片手でさかいの唐戸(からと)を閉めた...
吉川英治 「私本太平記」
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