...虱の如く見る可きものは...
芥川龍之介 「女体」
...未(いま)だ靜まらぬ潮騷(しほざゐ)の亂るる如く...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...侯爵は憤怒に耐えぬものの如く...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...最近軍事最高委員に對する頌徳演説の中に於て次の如く云つた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...小人閑居して不善を為すという譬の如く...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...かくの如くして、凡ての万物は、人間に等しき活物となる...
高木敏雄 「比較神話学」
...而して吾人は是の如く解釋するを欲せざるもの也...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...相手を抱きすくむ如くにして第二の突きを横腹に加えた...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...まざ/\と目に浮かぶが如く言葉で描写するのであった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...時雄は時の間(ま)に泥の如く酔った...
田山花袋 「蒲団」
...離れて遠き山上に牧童その音聞く如く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...爾後復た直接に改進黨と關係なかりしは固よりいふを待たず其の黨勢の思ふほど擴張せざりしは盖し亦是れが爲ならずとせんや獨り板垣伯は然らず其の自由黨に於ける十年一日の如く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...人間を器械の如く推定した上でのことでありまして...
中原中也 「近時詩壇寸感」
...牛肉が塔の如く盛り上げてあったものである...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...その円錐花はまた散漫ならずして緊縮すると雖どもハチクの花の如くならず...
牧野富太郎 「植物記」
...何という惨憺たるものの如くでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...専らここに在る如くに解して居たのである...
柳田国男 「予が出版事業」
...霧の如く醒めてふたたび惨憺(さんたん)たる現実を迎えたことはいうまでもない...
吉川英治 「三国志」
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