...碎くる浪の咆哮が...
石川啄木 「漂泊」
...私はこういう咆哮(ほうこう)をさえ気にかけず島をめぐり歩いたのである...
太宰治 「猿ヶ島」
...交通機関の咆哮がしいんと遠ざかって...
谷譲次 「踊る地平線」
...黙示録のそれのように咆哮しつつあろうやもしれないというんです...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...石のライオンが立ち上がって哮吼(こうこう)するのでも...
寺田寅彦 「映画芸術」
...一声高く咆哮(ほうこう)しておどり上がりおどり上がると...
寺田寅彦 「映画「マルガ」に現われた動物の闘争」
...その巨大な大砲の発する咆哮(ほうこう)も颶風のため哀れにいたずらに空虚と暗夜とのうちに運び去られ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二聲三聲咆哮したかと思ふと...
中島敦 「山月記」
...女の悲鳴と焔の咆哮(ほうこう)と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私も助かります」咆哮する悪獣の大群の顎から僅(わず)か一尺のところで助かって...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...古市の備前屋などは房子の女將が哮々しくしやべるので伊勢らしい氣分が少しも出ない...
平山蘆江 「大菩薩峠芝居話」
...船腹で咆哮(ほうこう)する声が聞こえた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...咆哮して戦を挑んだ...
三好達治 「測量船」
...その洞(うつろ)のやうな咆哮を立ててゐるかと思ふと...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...木の葉のごとき兵馬の哮(たけ)びを吹き起した...
吉川英治 「私本太平記」
...遠くから鬱憤を言い哮(たけ)ッているものにちがいない...
吉川英治 「私本太平記」
...ここの干潟合戦(ひがたがっせん)の咆哮(ほうこう)は...
吉川英治 「私本太平記」
...一言の咆哮(ほうこう)が...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
便利!手書き漢字入力検索