...唇を尖らして一声『フウー』と哮(いが)んだ...
石川啄木 「葬列」
...碎くる浪の咆哮が...
石川啄木 「漂泊」
...一声※(おう)と哮(たけ)りつつ...
巌谷小波 「こがね丸」
...この咆哮につれて...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...けだものの咆哮(ほうこう)に似た恐ろしいうめき声がほとばしった……足ばかりではない...
江戸川乱歩 「影男」
...けだもののような咆哮(ほうこう)が腹の底から噴出した...
太宰治 「狂言の神」
...物怪(もののけ)でも棲んでいそうなほど鬱蒼(うっそう)たる全山の高い梢(こずえ)が絶え間もなく飄々(ひょうひょう)と哮(ほ)え猛(たけ)っているばかりであった...
橘外男 「逗子物語」
...今日も終日あの咆哮と騒がしさが続く! ちょうどあの日から今日までまる三日間あの騒がしさが続くわけだ...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...一声高く咆哮(ほうこう)しておどり上がりおどり上がると...
寺田寅彦 「映画「マルガ」に現われた動物の闘争」
...二聲三聲咆哮したかと思ふと...
中島敦 「山月記」
...すさまじい咆哮(ほうこう)となって弱き夫の上に炸裂したのである...
中島敦 「南島譚」
...千五百雷鳴り轟き八千五百蛟哮え猛び...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...焔の咆哮(ほうこう)に驚いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大洋と暴風が、咆哮し、怒号し、雷のように鳴りはためいている中へ――船はぶるぶるふるえている...
久生十蘭 「南極記」
...水車小屋ではかんじんな咆哮叱咤も無駄で...
牧野信一 「沼辺より」
...木の葉のごとき兵馬の哮(たけ)びを吹き起した...
吉川英治 「私本太平記」
...言い哮(たけ)ッた...
吉川英治 「私本太平記」
...咆哮(ほうこう)して来たことだろう...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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