...また他の或る日本人は或る工事を請負って職工を捜すため浦塩哈爾賓間を数度往復したので三カ月の禁錮(きんこ)に処された...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...赤系と白系が縒(よ)りまざってまるで理髪屋の標柱のような哈爾賓(ハルビン)の社会相が...
谷譲次 「踊る地平線」
...僕幹水といふのは多分間島の爾哈通河であつて...
内藤湖南 「女眞種族の同源傳説」
...その代り哈爾賓を見て奉天へ帰るや否や...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...哈爾賓(ハルピン)に行く途中で...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...哈爾賓(ハルピン)へ行(い)つて殺(ころ)される方(はう)が可(い)いんだよ」と宗助(そうすけ)が始(はじ)めて調子(てうし)づいた口(くち)を利(き)いた...
夏目漱石 「門」
...十世紀に入っては更にギリシア系の哈利発(ハリハ)ムイズの代官ガウハル将軍が宏大な城廓を築いて市街を整頓し...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...まるで哈爾賓辺の話の様である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...哈爾賓(はるびん)の寺院(じゐん)を揺(ゆ)すり...
槇村浩 「生ける銃架」
...街は暗く哈爾賓のキタヤスカヤの通りそつくりの...
室生犀星 「巷の子」
...ただ一つ……」「何だ……」「ただ一つ……」「何がタダ一つだ……」「あの老人を哈爾賓(ハルピン)から見送って来た朝鮮人が...
夢野久作 「人間レコード」
...南と斉斉哈爾とだけへ行くのなら危険は無からう...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...西は斉斉哈爾に及び...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...斉斉哈爾の西に流れて内蒙古の杜爾伯都部に入り...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...今朝哈爾賓の満鉄公所から送つたと電報で通知のあつた私達四人の汽車のパスがまだ受取れない...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...奉天軍閥の資金捻出を目的に濫発を重ねた不換紙幣「哈爾賓大洋(ハルピンタイヤン)」の訓令相場を内外の取引に強制してゐる為めである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...支那の軍閥に威張られてゐる哈爾賓での事のやうで無く...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...鎌田氏は斉斉哈爾の早川氏と同じく有名な支那通である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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